2013年は自分にとってとても変化の大きい1年でした。
その中でも「本を読むようになった」ということは自分の中でかなり大きな変化だったと思います。
もともとこれまで読書などほとんどせずに生きてきた人間ですが、あるきっかけから出来る限り本を沢山読もうと思い、実際に(自分にとっては)かなりの量を読みました。
そして本を読むことで得られるモノというのは、自分が想像していたよりも大きかったです。
まだまだ読書量にもムラがあるので、これからももっと多くの本を読んでいこうと思います。
個人的な振り返りと、皆さんの本選びの参考になればという意味で、今年僕が読んで良かったと思う本を10冊選びました。
どれも良い本ばかりなので、自分で買ったものを手元に置いて、何度も読み返すのが良いと個人的には思います。
『影響力の武器ーなぜ、人は動かされるのか』(ロバート・B・チャルディーニ)
人は何によって動かされうるのかという、影響力を解明した名著。
各項目ごとに、色んな具体例が取り上げられているので、読みやすかったです。
普段から聞き慣れているような影響力(例えば希少性)から、聞き慣れない影響力(ローボール・テクニックなど)までかなり網羅的に書かれていたので心理学に興味がある人にオススメです。
筆者のチャルディーニさんは本当にだまされやすい人らしく、その経験談が個人的には面白かったです。笑
『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)
2013年前半くらいに話題になった本。
「世界はなぜ今あるような西洋中心の勢力図になったのか。その逆は起こりえなかったのか?」
というシンプルな問いを、歴史学、生物学、地質学…などの様々な学問知識を用いて論証していくというものです。
考察が非常に丁寧で、読んでいて知的好奇心がくすぐられる本です。
タイトルは、世界が現在のような状態になる決定的な要因となった3つの要素を指しています。
分厚くて、ボリュームがありますが、最後まで楽しく読めました。
読み終わったときには、きっとこの本で読んだ雑学を友人に披露したくなることでしょう!笑
『自分の中に毒を持て』(岡本太郎)
岡本太郎かっこよすぎです。
僕の人生のバイブル的な本です。
名言多数、何回読み返したか分かりません。
僕も心の神聖な炎を燃やして、爆発しながら生きていきたいです。
『ビジョナリーカンパニー』(ジェームズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス)
就活友達に「俺はビジョナリーな企業が〜…」と言われてビジョナリーってなんのこっちゃ?となったので焦って読んだような気がします。
50年以上存在し続け、社会に消えることの無い存在を残している企業はそうではない企業と一体どのような点が違うのか?という事を徹底的に突き止めた本です。
僕は昔から何でも先頭に立って全部自分でやってしまうタイプだったので、
「時を告げる人になるより、時計を作る人になる」という言葉がとても新鮮かつ納得でした。
『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クレイテンセン)
Kindleで読みました。
これも有名な本ですが、やっぱり面白かった!
イノベーションを巻き起こし一躍大企業となった組織が、どうして再びイノベーションを起こすことができないのか、という理由が詳細な実証データを元に書かれています。
図なども多く、とても理解しやすかったです。
『銃・病原菌・鉄』もそうだけど、洋書は本当に徹底した実証主義的に書かれてるなと個人的に読んでて思うんですが、どうなんでしょうか?
企業研究などしている就活生とかにお勧めな一冊だと思います。
『何者』(朝井リョウ)
これは今年かなり話題になりましたね。
めっちゃ面白くて一気に読みました。
この本に関する感想や、そこから考えたことなどは以前の記事でどうぞ。
『下流志向ー学ばない子どもたち 働かない若者たち』(内田樹)
『街場の文体論』を読んで以来、内田さんの本をもっと読みたいと思っていました。
そんなとき、どこかで名前を聞いて面白そうだなと思い読みはじめました。
「勉強というものは始める前から得られる結果が分かるものではない。勉強は自分が投下したリソースと等価交換が可能であると考えて始めるものは、そもそも学びとは言えない。」
という旨の言葉がでてきて、とても納得させられました。
教育に興味がある方はもちろん、これから何かを学び始めようと思っている人には特にオススメです。
『FREE 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(クリス・アンダーソン)
今年1番ワクワクしながら読んだ本かもしれない。
「自分の知らない事」「自分の知りたい事」「自分の知らなければならない事」という3要素全ての共通項について書かれた本だったので、食い入るように読み進めました。貪るように、という表現が一番正確かもしれません。
概略や感想などは依然書いたので、興味ある方はそちらも是非読んでみてください!
『燃えよ剣』(司馬遼太郎)
友達に勧められて読みました。
司馬遼太郎も歴史小説も初めてだったんで比較対象などありませんが、普通に熱中して読めました。
土方と近藤が時勢と共に徐々にすれ違っていく描写とかは面白かったです。
あと司馬遼太郎の余談の長さ。笑
とにかく土方の漢っぷりがカッコよすぎるので、熱い漢気が好きという方にお勧め。
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)
こちらもまたまたかなりの名著。
自己啓発の良書というジャンルでは必ず名前が挙がるほどです。
こういう「成功の秘訣」的な触れ込みの本はこれまで避けてきたんですが、有名なのでついに最近読んでみました。
…がかなり良かったです。自己啓発に関していえばおよそこれだけ読めば必要十分なのではないでしょうか。
というのも世にある「◯◯が驚くほど楽しくなる△つの方法」的な本のほとんどが、ある分野のスキルやテクニックを教えているのに対して、『7つの習慣』は原則というテクニックなどよりも一段高いレイヤーの話がなされているからです。
来年から新社会人の方など、新たな環境に進む人に是非お勧めです。
かなり長くなってしまいましたが以上です。
自分なりにジャンルなどのバランスも考えてかなり厳選しました。(12選くらいにしたかった…)
もともと読書家ではなかったので、今年はいわゆる「名著」と呼ばれるものを数多く読んだ気がします。なので読書家の方には参考にならないかもしれませんがお許しください。
気になるものがありましたら、これから年末年始などの空いた時間にでも是非読んでみてください。
そして皆さんのオススメの一冊を僕にも教えてください!
では!!