個人セレクトショップでこの仕組みはすごい。
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当ブログを運営するFukulow(@yuta_black)です。
ネットで物を買う、いわゆるE-コマースはもう随分当たり前になってきました。
ぼくも日頃から脊髄反射のレベルで色々な物をネットでポチってはニヤニヤしたり、後悔したりしています。
ただそんな中でも、物によってはネットで買うハードルが高い商材があります、それが洋服。
洋服というのはどうしても試着が必要な場合が多いので、なかなかネットでは買いづらいのが現状です。
しかしそんな課題を解決する面白いサービスを、中目黒のセレクトショップが行っていました。
これ非常によくできていて、これからのファッション通販のスタンダードになりそう。
記事の目次
中目黒にあるセレクトショップ『BIN』
BINは中目黒の一軒家で、ダサいはカッコ良いというスタイルを発信するセレクトショップ。
ドメスティックブランド「.efiLevol」「THE NERDYS」を中心に、ジャンルにとらわれない遊び心と抜け感あるアイテムセレクトが特徴です。
Photo by BIN
特にベーシックな白シャツに力を入れており、国内外のブランドを取り扱っているとのこと。
ノームコアファッションが好きな方などにおすすめですね。
『BIN』の自宅試着サービストライ便(TRY BIN)
そしてこのBINで行っているサービスがトライ便(TRY BIN)。
トライ便は無料で気になる商品を自宅に取り寄せて、試着ができるサービス。
自宅に届いた商品は試着後気に入った場合はそのまま購入、気に入らなければ返送料無料でキャンセルできます。
家で試着できると手持ちの服とコーディネートしてみたり、細部まで心置きなくサイジングを確認したりできるので良いですね。
とは言っても試着し放題なわけではなく、トライ便を使うことができるのはBINのオンラインストアで商品を購入した人のみ。
そして一回のトライ便で取り寄せられるアイテムは最大2点までです。
トライ便をわかりやすく説明したのが、以下の画像。
Photo by BIN
トライ便の持つ2つの側面
ここまで紹介してきたトライ便(TRY BIN)ですが、個人的にこのサービスは2つの側面があると思います。
1.ユーザーメリット
1つは利用者(ユーザー)のメリットです。
商品購入者が対象のサービスではありますが、複数の商品を購入しようとしている人にとっては便利なサービスです。
例えばシャツとシューズの購入検討者は「サイズ感のわかりやすい靴だけ先に買って、シャツはトライ便で試着してから買おう」というような使い方ができます。
2.店舗側のクロスセル施策
トライ便の持つ特徴は利用者のメリットだけではありません。
トライ便を利用する際、取り寄せられる商品はお客さんが選ぶこともできますが、スタッフがおすすめ商品として選ぶこともできます。
セレクトショップには「このアイテムはこれと合わせて着て欲しい」という世界観があります。
リアル店舗で服を試着した際に、店内の他の商品を持ってきてコーディネートを提案するのはその為です。
店舗側はこれまでネット通販では難しかった、店舗スタッフによるコーディネートのレコメンドを、トライ便でおすすめ商品として同梱することによってWebストアでも実現することができるのです。
そしてこれは店舗側のクロスセル施策でもあるので、売上のアップに繋がります。
ユーザーにとっては購入した服にマッチする商品を提案してもらい、それが手元にまで届くのですから。
このトライ便(TRY BIN)というサービスは、ユーザーも店舗も双方が幸せになれる非常に良い仕組みだと思います。
Amazonも似た戦略を展開
少し方向性は違いますが、ファッション通販の試着問題を解決する取り組みとしてはAmazonの戦略も面白いです。
Amazonのファッションカテゴリの商品は、Amazon.co.jpが発送するものだと全て送料無料&30日間返品も無料です。(試着状態の物のみ)
30日というのはファッション通販の中でも群を抜いて長い期間設定です。
さらに返品にかかる送料も無料なので、返品に対するハードルがほとんどゼロ。
Amazonは返品への障壁をなくすことによって、ファッション通販の試着問題を解決しています。
ハウスフィッティングがファッション通販普及の起爆剤
冒頭でも述べたようにファッションアイテムは他の商材と違い、ネット通販が難しい分野です。
サイズ問題に始まり、素材感・微妙な色味を確かめられないなど、越えるべき課題はたくさんあります。
今回ご紹介したトライ便やAmazonの返品制度など、“ネットで選んで家で試着する”というハウスフィッティングがファッション通販が今後さらに普及するためには重要なのかもしれません。
Fukulowの独り言
ただ、個人的には顔馴染の店員さんと服を買いながらファッション談義をするのも好きなんですよね。 |