ファッションが苦手な方にこそ薦めたいマンガです。
DRESS CODE.をお読みいただきありがとうございます!
当ブログを運営するFukulow(@yuta_black)です。
みなさんは「KnowerMag」というファッションブログをご存知ですか?
「KnowerMag」は“最も早くオシャレになる方法”をコンセプトに現役ファッションバイヤーのMB氏が運営するブログ。
現役ファッション業界で活躍する専門家ならではの知識を、一般人にも分かりやすく解説している人気サイトです。
そんなMB氏が監修したファッション漫画『服を着るならこんなふうに』という本がこの度12月10日に発売されました。
こちらがとても面白かったので、本書の特徴とおすすめポイントをご紹介させていただきます!
ファッション好きはもちろん、ファッションに自信がないという人にも是非オススメな内容になっています!
ファッションに無頓着な青年が主人公
主人公はゲームが好きな20代前半の青年「祐介」。
趣味は家でゲームをすることと、ファッションとは程遠い生活を送ってきました。
しかし久しぶりに再会した旧友がおしゃれになっていることに気づき、焦りを感じます。
友人と比較して劣等感を感じる祐介。
一緒に住んでいるファッション好きの妹「環(たまき)」にその思いを打ち明けます。
そうして環ちゃんが兄・祐介にメンズファッションのいろはを指南していくというのがあらすじです。
超!具体的な着こなし理論
『服を着るならこんなふうに』はマンガを読みながら、主人公の祐介と一緒にメンズファッションの基本を学んでいくことができるのが最大のポイント。
本書ではおしゃれに見せる最大のポイントは「コーディネートのバランス」にあるというMB氏の理論に基づいています。
「ファッションで大切なのはバランス感」だと主張する指南書は多いですが、本書はそのバランスの理論を超具体的に例を挙げて説明しています。
例えば同じパンツを履いていても他人の方が「シュッとして見える」といった漠然とした悩みに対しては、胴長短足の日本人体型が原因だと解説した上で、パンツ・靴下・靴の色を合わせる視覚効果で脚長に見せるというテクニックを紹介しています。
ちなみにスーツを着ているとスマートに見える理由も、同じくこの視覚効果によるものです。
また、ストーリー内ではオススメのアイテムがブランド名を挙げて具体的に紹介されているので、すぐに自分のファッションに取り入れやすいのもポイント。
それも雑誌等で紹介されているような高価な服ではなく、「コンバースの黒オールスター」のような、誰もが買いやすいベーシックアイテムばかり。
これはファッションが苦手な人にとってはめちゃめちゃ参考になること間違いなし。
上のコマで紹介されているコンバースのスニーカーはこれですね。Amazonだと20%オフで5,000円を切る価格。
高いものを買えばよいというのではなく、 手を出しやすい価格帯で使いやすいものという絶妙なチョイスをしているのが、好印象です。
他にも「ユニクロでまず最初に買うべきオススメアイテム」など、おしゃれ好きな人も知りたいような具体的・実用的な情報がたくさん取り上げられていました。
今日から使えるファッション知識がきっと見つかるはず。
妹の環ちゃんが可愛いのもオススメポイントの一つ。
外見は一番外側の中身
ぼくはファッションが好きなんですが、ファッション好きというとどこか外面(そとづら)だけを取り繕うものだと捉えられがちです。
「あいつはファッションで政治を語ってる」みたいな表現などは、ファッションのそうしたイメージを表す最たるものですよね。
しかし服というのは本人が自由に選び、自由に組み合わせて着る以上、当人の内面の発露であると個人的には思っています。
また衣食住と呼ばれるように、衣服が人の生活とは切り離せないものだとしたら、ファッションは本来すべての人が関心を向けてもよいものだと思います。
『服を着るならこんなふうに』は、これまで限られた人たちの中でのみ通じる「センス」というつかみどころのない概念を、分かりやすい理論とイラストで解説しています。
正解ばかりを追い求めるファッションには反対ですが、まずは基本や原則を抑えるということはファッションを自由に楽しむための土台として必要なことだと思います。
雑誌は各々ターゲットとなる読者層が違うのでたくさんの種類がありますが、本書はシンプルな理論だからこそ全ての男性に通じます。
そうした意味で、まさにファッションの教科書とも呼べるマンガでした。
続きが楽しみです!
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