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この服、ココが好き。

ものづくりの世界では「神は細部に宿る」とよく言われます。プロダクト全体としての完成度は個々のディテールへのこだわりによって裏打ちされている、という意味だとぼくは認識しています。

これはもちろんファッションにも当てはまること。良い服であるほど素材使いや縫製、シルエットなど微細な部分にも妥協なく作られていることが多いです。それは自分ではうっとりするくらい気に入っていても、他人にはほとんど分からないこともしばしば。

今回はぼくが持っている服での中から「ココが好き。」と感じる偏愛ポイントをつらつらと語りたいと思います。最後までお付き合いいただければ。

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白Tシャツの絶妙な首回り

Maison Margielaの3枚セットになったパックTシャツは、絶妙な首回りのディテールが好き。

Tシャツのネックラインは広すぎるとヤラシさが出てしまい、狭すぎると上着を羽織ったときに窮屈な印象になります。このTシャツは1枚でもインナーとしても使いやすい、程よいネックの開き具合。同じくリブも太すぎず細すぎずで絶妙な幅に設定されています。

これまでファストファッションからハイブランドまで様々な白Tを着ましたが、個人的にこのMaison MargielaのTシャツが断トツで気に入っています。そしてそれはこの絶妙な首回りによるところが大きいです。

 

ニットカーディガンのグログランテープ

BLACK FLEECEの総柄ニットカーディガンは、袖口やフロントボタンの裏に貼られたグログランテープが好き。

Brooks Brothersの最高級ラインにして、Thom Browneがデザイナーを務めるBLACK FLEECE。そのテキスタイルに注目が集まりがちですが、細かいディテールも素晴らしいブランドです。

袖口やフロントボタンの裏に貼ったグログランテープは、ニットが伸びて緩くなりがちなボタンホールの耐久性を高める役割を担っています。テープ自体に厚みがあるので前を開けて羽織っていてもヨレが少なく、凛とした印象を保ってくれる効果も。

デザインだけでなくこういう長く使うことを考えた耐久性への配慮があると、その服やブランドにとても愛着が湧いてきます。

 

バックパックの留め金具の質感

HUNTERのラバー加工されたレザーバックパックは、上部にある留め金具の質感が好き。

パラシュートにも使われているという大きなクリップは、高級感を伴う重みを感じる硬質な金属素材。「スコーンッ」と重厚な音を立てて留まるクリップは、その音を聞くためだけについ意味もなく開閉してしまうほど。

黒でもグレーでもないガンメタリックの塗装も高級感を引き立てるのに一役買っていて、淡いパープルカラーのバックパックがこの金具のおかげでビシッと引き締まって感じます。

ちなみにこの特徴的なパープルは「ミネラルブルー」と呼ばれていて、金属素材が美しいバッグのカラーネームに鉱物が使われているという密かな共通点に1人でニヤニヤしています。

 

ジャケットの裏地

JUNYA WATANABE COMME des GARCONS MANのジャケットは、裏地にこっそり隠された柄が好き。

もともとの生地がブルー配色の複雑なチェック柄になっているんですが、ちらっと襟を返すとギャルソンらしく派手なタータンチェックが出てきます。襟を立てて着ることはないので普通は見えない場所なんですが、自分しか知らない裏設定のようでテンションが上がります。

襟の他にも袖をめくるとペイズリー柄の裏地が出てきたりと、見えない裏地にも遊び心をたっぷり詰め込んでいるのはさすがギャルソン。

このジャケットはデザインだけでなく、個人的にも思い入れが深い服でぼくの中では特別な1着。以前記事でも紹介したのでぜひ読んでみてください。

 

ボーダーニットのボーダーの端

rag&boneのボーダーニットは、ボーダーの端のデザインが好き。

ファッションとしては定番柄のボーダーですが、rag&boneのニットはボーダーの端、脇から横腹に沿って走るサイドのラインでボーダーが途切れるようなデザインになっています。同じく腕まわりにも同様のデザインが。

平置きにしているだけでは目立ちにくいですが着用すると案外目につく部分で、普通のボーダーよりも少しだけ個性を出せるのが気に入っています。

ありふれているからこそ、ちょっとした違いが際立って見えるのも定番柄の楽しさ。特にボーダーはピッチ幅を変えたり、色味を変えたり、横縞を何かに見立てて遊びのあるデザインにしたりと、多種多様なアプローチがあって面白いです。

 

愛もまた細部に宿る

記事の冒頭でものづくりの精神として「神は細部に宿る」という話をしました。これは物を使う側も同じことで、大好きな物ほど細かいディテールの1つ1つが愛しく、その魅力を感じるもの。愛もまた細部に宿ると思うのです。

 

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