DRESS CODE.をお読みいただきありがとうございます!
当ブログを運営するFukulow(@yuta_black)です。
以前に内羽根のストレートチップのおすすめブランドをまとめた記事を書いたところ、結構な反響をいただきました。
今回は革靴ではなく、メンズのサイドゴアブーツを作っているおすすめブランドのご紹介します。
サイドゴアブーツってあまり履く機会がなく、良いブランドとかが分からないという方も多いと思います。
ブーツとなると安い買い物ではないと思いますので、この記事を読んで後悔のない買い物をしてください!
記事の目次
John Lobb(ジョンロブ)
ジョンロブは1866年からロンドンで紳士用高級靴を作り続ける老舗ブランド。
英国王室からロイヤルワラント(英国王室御用達)を受けるなど、徹底したこだわりと高い生産技術を持った世界的ブランドです。
もとはビスポーク(オーダーメイド)の高級紳士靴ブランドとして有名でしたが、1976年にエルメス傘下に入ったことにより既成靴ブランドとしても知られるようになりました。
現在もロンドンの本店ではビスポーク靴を生産・提供し続けており、ジョンロブのクラフトマンシップの精神は本国イギリスで今も生き続けています。
John Lobbのサイドゴアブーツ『TUDOR(チューダー)』
ジョンロブが作る最高級のサイドゴアブーツです。お値段も最高峰。
スラリと長く伸びたノーズや細身のトゥなど、気品を感じさせる1足です。
ジーンズよりもスラックス、そしてなによりスーツスタイルに合わせたいサイドゴアブーツ。
J.M.Weston(ジェイエムウェストン)
J.M.Westonは1891年に創業したフランスの名門シューズブランド。
ウェストンは革の品質にこだわっており、世界有数のタンナーである「デュプイ社」を傘下にしてしまうほど。
そのお陰でアッパーからアウトソールまで、デュプイ社製のものでも特に上質で堅牢性の高い革素材を安定的に供給することが可能になっています。
また他ブランドに比べラスト(つまさきの幅)の種類を多く揃えているのが特徴で、巷では「自分に合う靴がなければウェストンへ行け」と言われています。
・『#705 サイドゴアブーツ』(約140,000円) J.M.Westonの定番の『705』チェルシーブーツ。
かつてThe Beatlesのメンバーが皆履いていたとも言われる、サイドゴアブーツといえば必ず名前が挙がるモデルです。
実はぼくがサイドゴアブーツに興味を持ったのもこいつがきっかけ。
サイドゴアは履いたことがなかったからという、何気ない理由で試着をしてみたらその格好良さに一瞬で虜になってしまいました。
サイドゴアブーツ俄然熱い。 秋冬はローファーよりサイドゴアかな — Fukulow@DRESS CODE. (@yuta_black) 2015, 8月 15
J.M.Westonのサイドゴアブーツ最大の魅力は履いた時の革の立体感。
トゥから甲にかけて美しい曲線を描きながら、足首でグッとシェイプするシルエットは一度履いたら忘れられません。
また通常のサイドゴアブーツはゴアの下部分でレザーを切り替えていますが、J.M.Westonは切り返しのない1枚革で作られています。
価格は高価ですが、それに見合う作りと品質は十分あると個人的には思います。あぁ欲しい!
Crockett&Jones(クロケットジョーンズ)
http://www.crockettandjones.com/
英国靴の聖地イギリス・ノーザンプトンに誕生したクロケット&ジョーンズ。
クロケット&ジョーンズは、世界中で最も多くの木型の種類を有する靴メーカーと言われ、デザイン・バリエーションや素材選びなど、靴作りにおいて優れたノウハウを有しています。
製造工程では、一足作るのに約8週間を要するグッドイヤーウエルト方式の採用や、防水性を持たせたベルトショーン製法など、熟練した職人のみが成せる伝統的な手作業の製法が受け継がれています。
クロケットジョーンズの靴は映画『007 スカイフォール』でボンドの靴として使われているそうで、まさに格好良い大人の男のための靴です。
クロケットジョーンズの装飾のないプレーンなサイドゴアブーツ。
筒部分からトゥにかけての流れるような曲線はさすがの美しさです。
クセのない王道な作りなので、サイドゴアブーツが気になるなら一度クロケットジョーンズを試着してみるとイメージが掴みやすいかと思います。
スクウェアトゥ仕様なのでやや上品な印象。
サイドゴアブーツは足の甲部分の革の立体感の作り方で個性が分かれます。
ぼくもこのモデルを試着したことがありますが、革の立ち上がりはやや平面的でドレッシーな感じがしました。
JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリワヤ)
http://www.jalansriwijaya.com/
ジャランスリワヤは、近年人気が高まってきているインドネシア原産のブランドです。
ハンドソーンウェルテッドという高い手縫技法の技術が評価され、現在では他ブランドの高級靴のOEMも請け負っている実力派。
高級靴とも見劣りしない品質ですが、価格はグッと抑え目で非常にコストパフォーマンスの良いブランドです。
ジャランスリワヤのシンプルなサイドゴアブーツは、使いやすさとコストパフォーマンスが最高な1足。
職人の手作業によるハンドソーンウェルテッド・グッドイヤー製法を用いて、4万円を切る価格は他のブランドでは考えられません。
アッパーレザーにはフランス「デュプイ社」のカーフレザーを使用していて、素材選びにも妥協なし。
トゥは丸み・膨らみを帯びたエッグトゥ。ドレスにもカジュアルにも問題なく使えます。
ジャランスリワヤのサイドゴアも試着したことがありますが、革の立ち上がりが立体的で非常に良い靴だと感じました。初めてサイドゴアに挑戦するならここのブランドから始めるべし。
SANDERS(サンダース)
SANDERS(サンダース)は1873年に設立された約135年の歴史を持つ、靴の聖地ノーサンプトンのメーカー。
伝統的なグットイヤーウェルト製法と素材への徹底したこだわりを持ち、イギリス靴のメーカーでも僅かしか与えられていない品質管理の国際規格であるIS09002を取得しています。
またイギリス国防総省で使われるレザーシューズのオフィシャルサプライヤーでもあり、その品質の高さはお墨付きです。
・『Cap Toe Chelsea Boot』(約49,000円)
SANDERSのサイドゴアは同ブランドらしいミリタリーテイストのモデル。
存在感のあるストレートチップのトリプルステッチに、履き口のオリーブのストラップが特徴。
アッパーも光沢が出やすいポリッシュドレザーを使用しています。
ソールはレザーではなくラバー素材のダイナイトソールを採用していて、路面状況に関わらずガンガン履き倒せる1足になっています。
デニムなどカジュアルに合わせたいと考えているなら、SANDERSのサイドゴアブーツがおすすめ。
Church’s(チャーチ)
http://www.church-footwear.com/uk/en
Church’sは1873年にノーザンプトンで設立された英国の高級紳士靴ブランド。
従来までは伝統的な靴作りで定評がありましたが、1999年にプラダに買収されて以来、従来までの伝統的なスタイルに加えファッション性も強く現れるようになりました。
1965年には英国女王エリザベス2世から「英国女王賞」を授与されるなど、品質は折り紙付き。
・『Houston』(約70,000円)
チャーチのサイドゴアブーツ『Houston』は薄いソールとシャープなトゥでドレスライクな仕上がり。
グッドイヤーウェルト製法で作られているので、履きやすく耐久性も◎です。
パーティなどスーツスタイルを少し着崩したい時などにぴったりなサイドゴアブーツです。
BUTTERO(ブッテロ)
BUTTEROは1974年にイタリアで創業したレザーシューズブランド。
「BUTTERO」とはイタリア語で牛飼い、アメリカでいうとカウボーイのような意味になります。
2004年9月に世界初の直営店として東京に店舗をオープン。
現在は大阪にも直営店をオープンし、カジュアルブーツブランドとして多くの人に愛されています。
・『B6173』(約68,000円)
BUTTEROのラインナップで最もシャープな形状で人気のある「OPERA」というラストを使ったサイドゴアブーツ。
アッパー素材には生後3ヶ月以内の子牛から取れるベビーカーフを利用し、足あたりが良く柔らかい履き心地。
トゥ部分はコバの張り出しをなくし、エレガントな雰囲気。
着脱用のヒールストラップもレザー製です。
Dr.Martins
1945年の設立の老舗ブランド発売当初は労働者階級や警官が愛用するワークブーツとしての用途が中心でしたが、スキンヘッズが目をつけ始めた事からミュージシャンの愛用者も増え始め。以後パンクス・モッズ・ロッカーズの定番としてストリートカルチャーと密接に結びつき絶大な支持を受けるなど、ファッションに欠かせない重要なブランドどして不動の地位を築いています。
・『2976 CHELSEA BOOT』(約25,000円)
Dr.Martins定番のサイドゴアチェルシーブーツ。これは完全にカジュアル向けですね。
履くほどに味わいが増す分厚いレザーや、同ブランドのアイコンであるオリジナルのマーチンソールを乗せた唯一無二のシューズです。
パンクやモッズなどのバックボーンを持っているので、黒スキニーなんかとの相性は抜群。
マーチンソールのおかげで雨の日も問題なく履けるので、雨用靴としてマーチンを使ってる人も多いですね。
ちなみにAmazonの平行輸入品は定価よりも20%〜30%やすく販売されています。
良い靴を買って長く履こう
ここでご紹介したように値の張るものが多いサイドゴアブーツ。せっかく良い靴を買うなら手入れの仕方も一緒に覚えておいて、長く大切に履きたいですよね。
次の記事ではそんな革靴の磨き方の基本をまとめていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。