ファッション好き男子に「借りる」という新しい価値観を作れるかが鍵かも。
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当ブログを運営するFukulow（@yuta_black）です。
メンズ向けのファッションレンタルサービスCENDRILLON HOMME（サンドリヨンオム）が12月にオープンします。
所有から共有へという時代の流れからなのか、こうしたファッションレンタルサービスはレディースを中心にすでに沢山あります。
しかし今回新しくローンチするCENDRILLON（以下、サンドリヨン）は、これまでの類似サービスとはちょっと毛色が違うシステムとなっています。
「貸す人」と「借りる人」を繋ぐCtoCサービス
これまでのファッションレンタルサービスはというと、貸し手が服を所有するサービス運営会社であり、借り手がサービス利用者（一般人）というBtoCサービスがほとんどでした。
しかしサンドリヨンはCtoCのビジネスモデルを展開します。つまり「貸し手」も「借り手」もサービスを利用する一般人。
サンドリヨンはプラットフォームを提供するという立場です。（一部サンドリヨンが自社所有する服の貸出もあり。）
サンドリヨンが貸出対象とするのはDior Homme、Maison Margiela、Saint Laurent Parisなどの高級ブランドのみですが、これらの服を多く持っているファッションアディクトにとっては、着なくなった服を貸すことでお金を稼ぐことができます。
リアル店舗を持つレンタルサービス
他のファッションレンタルサービスはスマホアプリなどを使って、服を郵送などで家に取り寄せるのが基本。
しかしサンドリヨンは表参道に実店舗を構え、その店舗内でレンタルを行います。返却時も基本的には店舗にて返却。
レンタル時は店舗に赴き、レンタル可能な商品を眺めてその場で試着やコーディネートをすることができます。
またレンタルした服を当日そのまま着ていく際は、それまで着ていた自分の服を預かってもらえるサービスもあります。
リアル店舗のサービスにすることでサービスエリアが限られるというデメリットはありますが、「ちょっと寄ってその場で借りていく」という即時的なニーズに応えることが可能になっています。
借りたい人は一般会員、貸したい人はVIP会員に
サンドリヨンは会員型のサービスで、2つの会員制度があります。
シンプルに服を借りたい！というユーザーは会費無料、借りた服の分だけお金を払う一般会員に。
服を借りるだけじゃなく、持っている服を人に貸したい！というユーザーは、月額1万円のVIP会員になる必要があります。
気になる服のレンタル料の一例は以下のとおり。
- コート・ダウン：７,０００円～
- ジャケット：６,０００円～
- パンツ：３,０００円～
- スーツ７,０００円～
高級ブランドを対象としたレンタルサービスなので、料金は少し高めな印象。
スーツとかなら結婚式やちょっとしたパーティの時に、買うよりやすそうでいいかも。
借りる側の需要を喚起できるかが鍵？
洋服というのは時期性が高く、価値が低下するのが早い商品です。
購入して1度でも着用してしまえば、その価値は新品の2/3〜半分程度になってしまうといっても過言ではありません。
サンドリヨンはそんな「買う時は高いが、売る時は安い」というアパレル市場において、レンタルという売買の中間地点の取引によって、Used服の価値を最大化しようという意図が感じられます。
とはいえ、プラットフォームビジネスは需要側と供給側の両サイドに価値を提供しなければいけません。
上記のようなサービスの性質上、供給側（貸したい人）を集めるのは簡単かもしれませんが、需要側（借りたい人）をどれだけ集められるかが鍵になるような気がします。
体感的にはブランドの服を着るような服好き男子は、所有欲が強いので借りるくらいなら買っちゃう人が多そうな気がする。
ぼく自身も少なからずターゲットユーザーに入っているはずだけど、そこまでレンタルの需要はないかな。
スーツのレンタルは便利そうだから、期待して今後の動向を見守っておきます！
Cendrillon Homme (サンドリヨンオム) | メンズ向け会員制洋服のレンタル
