ものづくりに通底する一貫した精神性がブランドなのだと思う。
本日もDRESS CODE.をお読みいただきありがとうございます!
当ブログを運営するFukulow(@yuta_black)です。
最近ではファストファッションが大流行し、一昔前に比べるとおしゃれな服を多くの人が手軽に着ることができるようになりました。
ぼくもファストファッションの服は着ますし、それ自体を否定するつもりはありません。
しかし一方で、製品から作り手のこだわりや一貫した精神性が感じられるプロダクトも好きです。
丹精込めて作られた製品を身につけていると、自分の毎日が身の回りの物達から大切にされているような気がするんです。
今回はそんな作り手の確かな意志が感じられる、シドニー発のおしゃれなシューズブランドをご紹介します!
ミニマルなデザインが魅力のFEIT
FEITの特徴はレザーシューズを中心とした、ミニマルでおしゃれなデザイン。
早速写真でFEITのアイテムをご紹介します!
まずは同ブランドのアイコン的アイテムでもあるツートンバイカラーシューズ。
シューズの前後で染めの異なる革を用いて作られています。
前から見た時、後ろから見た時は普通のスニーカーに見えますが、横から見て初めてそのユニークなデザインに気がつきます。
白黒が反転したカラーも。
スニーカーの形はいたって普通ですが、見る角度によってデザインが大きく変わるまさにミニマリズムなシューズです。
FEITの製品の作業工程は全て熟練の職人による手縫いで作られています。
裏地を使わず一枚革で仕上げているので、ブランドでは素足で履くことを推奨しています。
なめらかな革素材と職人の手縫いがあってこそできることですね。
お次はハイカットスニーカー。
アッパー部分は全て同じ革素材ですが、ステッチ使いでデザインを作っています。
これはスウェード素材を使ったトレッキングブーツ。
スウェード素材の渋いアッパーと、ソールの明るい白の対比が美しいです。
これはすごいですよ。。
コードバンレザーで作られたスニーカーです。
馬の臀部の革であるコードバンは、ヨーロッパ地方の農耕馬からしか採れず、1頭から採取できる量も限られているため非常に希少性が高いです。
ドレスシューズや財布などに使われているのは割と見ますが、スニーカーにコードバンを使っているのは初めて見ました。
このしっとりとした革の質感、かっこよすぎ。
シューズの他に、革小物も少しだけ生産しています。
こちらは一枚革で作られ、ステッチ処理が一切されていない財布。
「財布は絶対に薄い・軽いものが良い!」というミニマリストには機能・デザインともにドンズバではないでしょうか。
大量生産主義、そしてそこからの脱却
ここまでFEITの製品の美しさについて書いてきましたが、FEITの魅力は単にそのデザイン性の高さだけではありません。
FEITのデザイナー、TULL PRICE(タル・プライス)は元々ロイヤルエラスティックというシューズブランドを設立し、そこで活動していました。
ロイヤルエラスティックと言えば一時期、日本でも大流行したスニーカーブランドです。
当時はいろんなスニーカーショップに並んでいたので、ご存知の方もいるかもしれません。
自身が設立したロイヤルエラスティックを世界的ブランドに押し上げたタルですが、その後同ブランドをK-Swissに売却してしまいます。
タル曰く、ロゴを変えただけの同じようなデザインが氾濫し、愛情もないプロダクトを価格競争でもって量産することに嫌気がさしたのだそうです。
その後タルは「rag & bone」のシューズライン立ち上げに参画したのち、弟とともにFEITを立ち上げます。
現在はタルの出身地であるシドニーとニューヨークにのみ直営店を構え、他に4,5店舗の限定リテイラーで取り扱う以外は全てオンラインで販売しています。
ひとつひとつの製品のタグに作り手である職人のサインが刻まれているのは、全てが一点物の証拠。
FEITは流れるようなスピードで移り変わる嗜好を追い続ける、現代のファストファッションとは正反対。
変わらない価値観を追求すると同時に、買った人の生活に合わせてゆっくり変わっていく、そんな革製品を職人の手で一つずつ生み出していっています。
FEITの製品はどうすれば買えるの?
そんなFEITの製品ですが、公式サイトからネット通販が可能です。
国際便での取引ということで不安に感じる人もいるかもしれませんが、公式ページの記載を見る限りかなりサポートは手厚い印象。
まず、注文が完了すると国際便の追跡番号が知らされ、公式サイトから現在の配送状況を確認することもできます。
さらに未使用品に関しては、配達から30日以内であれば全額返金にて返品も可能です。(返品時の配送費用は購入者負担)
また万一FEITの製品に欠陥などがあった場合は、配送費用はFEITが負担の上で全額返金で返品の保証が受けられます。
公式サイトは日本円表記にも対応しているので、わざわざドル換算しなくても代金が分かるのも便利ですね。
値段は安くはないですが、品質とものづくりに対する姿勢は間違いないブランドです。
是非とも一度公式サイトを覗いてみてください!