ScanSnap Evernote Editionの良い点
次は製品としてぼくが良いと思った点を挙げていきます。
スキャン性能は満足
他の家庭用スキャナを使ったことがないので体感値にはなりますが、スキャン性能はかなり満足できるレベルです。
文章はもちろん写真を取り込んでもかなり綺麗にスキャンできるので、よほど気にする方でない限りは不満はないでしょう。
一点注意が必要なのは雑誌などの薄い紙をスキャンする場合。
薄い紙は裏移りしないように「裏移り軽減モード」でスキャンする必要があるんですが、この「裏移り軽減モード」を使うと色味が実際のものとは若干変わってしまいます。
ですので雑誌をメインでスキャンしたいという人は、この点を考慮する必要があるかと思います。
実際に通常と裏移り軽減でスキャンした写真がこちら。
左が通常モードで、若干裏面の色味が白地に写り込んでいるのがわかります。
対する右は裏移りこそしてないものの、かなり白飛ばしをしているので皿と白地の境界がわかりにくくなっています。
Evernoteとの連携がストレスフリー!
Evernote Editionの名の通り、基本的にスキャンした書類は全てEvernoteに保管する前提で作られています。(Dropboxなど他のクラウドストレージに保管する方法もあります。)
ですのでEvernoteを普段から使い倒している人にとっては、この強力な連携は非常に便利です。
「文書(pdf)」「文書(jpeg)」「名刺」「レシート」など、スキャンモードにあらかじめ設定をしておけば、あとはスキャナで読み取った書類を自動で設定したフォルダに入れてくれます。
また名刺と文書など異なる種類の原稿をセットしてもScanSnapが自動で原稿を判別して、フォルダ分けしてくれるので本当にスキャン作業はワンタッチで終わりです。
開くと電源ONがなにげに快適
ScanSnapは電源ボタンがなく、本体カバーを開けると自動的に電源が付き、閉じると消える仕組みになっています。
これが非常に快適で、使いたいと思ったときにカバーを開けてすぐにスキャンを開始できます。
起動も一瞬でWifiとの接続も爆速なので、紙を電子化してEvernote内に保存するまでの障壁がほとんどありません。
ScanSnap Evernote Editionのもう少しな点
次は少し残念な点も挙げておきます。
やはり使う頻度が高い製品なので、細かい点を中心に気になる点がいくつかあります。
スキャンモードの種類が少ない
スキャンモードは「文書(pdf)」「文書(jpeg)」「名刺」「レシート」「写真」の5種類ですが、これでは少ないと感じます。
例えば「文書」といってもスキャンするものはまちまちなので、それを2つの設定だけでスキャンするのは無理があります。
結果的にスキャンをする度に微妙に設定を変え直すという作業が発生するケースが多々あります。
特に「文書」モードは一見するとpdfとjpegの2つの設定がありそうですが、これはスキャンの形式を変えるだけで、実際は「文書」として共通の設定を使うことになります。
「これは両面スキャンしたいけど、これは片面が良い」といったように、同じ文書モード内でも設定をボタン一つで変えられれば便利なのにと思います。
連続読み取りした原稿を別ノートに保存ができない
文書モードで大量の書類を1枚ずつ別のノートに分けたいというときに、Evernote側の設定で「1スキャンで1ノート」という設定ができません。
ですので10枚スキャンしたい場合は、まとめて原稿をセットできず、1枚ずつ手で入れていく必要があります。
よって多くの原稿をスキャンしたいときは、ずっとScanSnapの側に立って1回ずつ書類をセットしなければいけなません。
名刺モードのようにまとめて原稿をセットしてもそれぞれ別ノートとして保存できる設定を追加してほしいなと思います。
紙とデジタルをつなぐ窓
色々と書いてきましたが、個人的には今のところ買って大正解な製品だったと思います!
1年くらい買うのを迷っていましたが、もっと早く買っておくべきでした。
以前の記事では「紙よ、さようなら!」と書いた通り、ScanSnapを買えば身の回りから紙を極力無くせると思っていました。
しかし実際には上で書いたように手紙のメモを書くようになったりと、むしろ紙を使う機会が増えました。
多分それはこれまでのように”紙かデジタルか”という対立軸で物事を考えないようになったからだと思います。
ScanSnapのおかげで紙とデジタルの行き来が限りなく簡単になり、紙かデジタルかを選択する必要がなくなりました。
どっちで情報を記したとしても、結局最後は同じ形でEvernoteに保存できるんです。
なので紙の良さが活きるシーンでは紙を、デジタルの方が相性が良い場合はデジタルという風に双方のメリットを活かした使い分けができます。
具体的に言えば情報の多様さでは手書き、情報の管理の簡単さではデジタルを使うといった具合です。
このようにScanSnap Evernote Editionは単なるスキャナーを超えた、紙とデジタルをつなぐ窓のような役割を果たしてくれる製品なのかなと個人的には思っています。
ソフトウェア側に多少使いづらさはあるものの、Evernoteを普段からゴリゴリ使っている方には本製品は非常におすすめですよ!
使うとますますEvernoteが手放せなくなること間違い無し。
Fukulowのひとりごと
EvernoteとScanSnapが好きすぎてアンバサダーになりたい! |