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当ブログを運営するFukulow(@yuta_black)です。
冬は着る服の枚数が多い分、様々な着こなしができるファッション的には楽しい季節です。
しかしどんなコーディネートをしようとも、必ず着るのがアウター。
そして、アウターはコーディネートの中で一番大きな面積を占めるため、全体の印象を大きく左右する大切な要素です。
今回はメンズの秋冬用コート全6種類の特徴と、着こなしポイント、オススメブランドをまとめました。
「秋冬のアウターをそろそろ欲しいけど、冬って何を着ればいいの?」という方はきっと参考になると思います!
記事の目次
1.Pコート
Pコート(ピーコート)は、厚手ウールで作られた前掛けがダブル仕様になっている腰丈のコートです。
近頃はよりカジュアルに羽織りやすい前がシングルになったものもあります。
イギリス海軍が艦上で軍服として着用していたので、現在でもボタンに碇マークが施されていることも。
ダブルの前掛けは甲板上などで、どの風向からの風も防げるよう、左右どちらでも上にできる構造になっています。
厚手のウールで保温性が高いこと、丈が短いのでどんな服にも合うということから、日本では冬のアウターとしてビジネス・カジュアルを問わず幅広い年代層に人気が高いです。
清潔感のあるキレイめコーデを作るにはもってこいのコート。
Photo by WEAR
定番カラーであるネイビーやチャコールグレーなどは、1着持っていて損はないアウターですね。
ただし、定番ゆえに他人と被ることも多いので注意。
個人的な感覚では、Pコートは大学生がよく着ている印象です。
オススメブランド
Fidelity(フィデリティ)
Fidelity(フィデリティ)は実際にアメリカ海軍向けにもコートを納品していた、本格派アウターブランド。
長すぎない着丈やタイトなシルエットなど、今っぽさのあるサイジングで、メンズはもちろんレディースにも人気があります。
MACKINTOSH(マッキントッシュ)
1823年に創業したイギリスの紳士服ブランド。
ビジネスアウターを中心にフォーマルウェアブランドの老舗。
シルエット、生地感ともに非常にスタイリッシュでオススメのブランドです。
2.ステンカラーコート
ステンカラーコートはロング丈の襟付きコートのことを指します。
ステンはフランス語で支えるという意味で、後ろ襟が高く、前にくるほど襟が低くなっているのが特徴。
シンプルな作りのコートで、素材はコットンやウールなど様々です。
他のコートなどと違ってウエスト部分にほとんど絞りが入っていないので、着るとストンとしたシルエットになります。
Photo by ZOZO
ビジネス用途のものは黒やベージュのコットン生地が中心。
カジュアルなものは色・柄が入っているものも多いです。
オススメブランド
MACKINTOSH(マッキントッシュ)
お洒落なステンカラーコートといえば、マッキントッシュのゴム引きコートが有名。
ゴム引きコートとは布地の上からゴム素材をコーティングしてあるコートのこと。
独特の生地はマッキントッシュクロスとも呼ばれ、今でも職人が一つ一つ手作りで仕上げています。
マッキントッシュのゴム引きコートは、スタイリッシュなシルエットとハリのある独特の素材感で抜群のファッション性を誇るだけでなく、ゴム引き加工により雨にも強いというまさに最強のコートです。
お値段も12万円〜20万円とかなり張りますが、オンにもオフにも使えるまさに一生モノの1着。
個人的には買わずとも是非とも店頭で袖を通して欲しいコートです。
GRENFELL(グレンフェル)
1922年創業のイギリスの老舗アウターウェアブランド、グレンフェル。
見た目はフォーマルな装いながら、独自のグレンフェル・クロスを使っており軽量で高耐久性かつ防風性という機能性も◎。
ビジネスシーンでカチッと着てもよし、オフシーンではワークテイストにハズして着てみてもよし。
シルエットが綺麗なのであとは好きなように料理できます。
3.チェスターコート
チェスターコート、正式名称チェスターフィールドコートは丈が長く、ラペル(襟)部分がスーツのそれのような作りになっているコート。
19世紀に、チェスターフィールド伯爵という人が初めて着用したのが名前の由来だと言われています。
Photo by WEAR
ステンカラーコートと違い、細身のシルエットの物が多く、大人っぽいシャープな雰囲気を出したいときに向いています。
黒・ネイビー・キャメルなどアウターに使われる基本的なカラー展開が多いですが、ビビッドブルーなどのチェスターコートも最近はよく見かけます。
着こなしのポイントなどを以前記事にしたので、ぜひ参考にしてみてください。
オススメブランド
JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョンローレンスサリバン)
チェスターコートは海外の老舗ブランドも良いんですが、カジュアルに着るならドメスティックブランドの物も個人的にはオススメ。
ジョンローレンスサリバンはモードとフォーマルが共存する服が魅力の日本ブランド。
ここ数年はパリコレでランウェイも行っている実力派ブランドです。
ちなみにデザイナーの柳川氏は元ボクサーという異色の経歴の持ち主。
全体的に細身シルエットの服が多いだけあり、チェスターコートのシルエットも抜群です。
Photo by JOHN LAWRENCE SULLIVAN 2015-16 AW
N.HOOLYWOOD(エヌハリウッド)
こちらも日本のブランドで、現在はニューヨークでコレクションを行っています。
ミリタリーな服作りを得意としているほか、カットソーやパーカーなど定番ワードローブにも定評があります。
特にN.HOOLYWOODのグレーパーカーは、メンズファッションの鉄板アイテムとも言える長年人気のアイテム。
N.HOOLYWOODのチェスターコートも、毎シーズン定番で発売されては即完売を繰り返している人気アイテム。
クセがないシルエットと上質な生地で長く愛せる1着です。
4.ダッフルコート
ダッフルコートは起毛仕上げの厚手のメルトン生地を使用したフード付きのコート。
フロントの留め具がトグルと呼ばれる爪のようなものを使っているのが特徴です。
海軍で上着として使われていたことから、トグルは手袋をしたままでも着脱しやすいようにという歴史的な名残があります。
ダッフルコートもPコートに次ぐ定番アウターで、メンズでは特にショート丈のダッフルコートが人気。
起毛感のある素材やトグルなどの作りから、着るとカジュアルで柔らかい雰囲気になります。
Photo by WEAR
定番色はキャメルやチャコールグレーですが、赤や黄などビビッドな色味を使ったものもあります。
オススメブランド
Groverall(グローバーオール)
グローバーオールはもともと海軍に対してダッフルコートを納品していました。
それが戦後、余剰品になったコートをイギリス国防省のお墨付きのもと民間に販売し、まもなく自社生産もスタート。
今では定番アウターとなったダッフルコートの原型を作った老舗のブランドです。
OLD ENGLAND(オールドイングランド)
1867年創業のフランスブランド。
グローバーオールと並び、ダッフルコートと言えば真っ先に名前が挙がる老舗ブランドです。
歴史があるブランドなので、古着でもよく見かけます。
5.トレンチコート
トレンチコートは第一次世界大戦下のイギリス軍で使われた、寒冷地での戦いに対応する防水型の軍用コートが起源。
その後、実用性が高く外観的にも機能美に優れることから、男性の冬のファッションにおいて定番アイテムの一つになりました。
防水コートとして使われていた起源から、現在でも本格派のものは防水加工の生地が使われています。
もしトレンチコートの購入を考えている場合は、防水性を選べば長く着ることができるのでオススメ。
日本ではビジネス用としてスーツの上から着る人が多いですが、私服で合わせても雰囲気が出て格好良いですよ!
Photo by WEAR
着こなし方などを以前記事にしましたので、よければ参考にしてみてください!
オススメブランド
BURBERRY(バーバリー)
まずは言わずとしれたトレンチコートの老舗ブランド、バーバリー。
しかしバーバリーと一口に言っても、最高級ラインのプローサムを始め、ブラックレーベルやブルーレーベルなど幅広いデザイン・価格帯のブランド展開があります。
自分のイメージや予算に見合った一着を探してみてください。
beautiful people(ビューティフルピープル)
国内ブランドからもオススメブランドをご紹介。
東京の青山などに路面店を持つbeautiful peopleは、コムデギャルソンオムでパタンナー経験を持つデザイナーが始めたブランド。
トレンチコートは同ブランド好きなら1着は持っているブランドの顔となるアイテムで、クリアなストリート感が街着にピッタリです。
Photo by beautiful people 2015-16 A/W
6.モッズコート
モッズコートとは、別名M-51とも呼ばれるミリタリーテイストのフード付きコートです。
狭義には1950年代に採用された米軍の極寒防寒衣料の51年型モデルを指します。
元は極寒地用にアウターの上から羽織るものとして作られたため、オリジナルはかなりのオーバーサイズ。
現在売られているモッズコートはほとんどが現代風に細身シルエットに仕立てられています。
Photo by WEAR
色はカーキがほとんどで、たまにベージュや黒、ネイビーの物もあります。
ミリタリーテイストが色濃く出るので、それをどう着こなすかがポイントになります。
こちらも以前に別記事で着こなしポイントをまとめたので、参考にしてみてください。
オススメブランド
AMERICAN RAG CIE(アメリカンラグシー)
「え、セレクトショップのオリジナル?」と思われそうだけど、ラグシーのモッズはかなり凝って作られていておすすめできる1着。
基本的なミリタリーディテールは抑えつつも、細身シルエットやファーの質感で今っぽくスタイリッシュに仕上げているので、合わせやすいところが◎。
友人が持っているんですが、着ているのを見るとやっぱり格好良いなと思いました。
このクオリティで価格が6万円前後なので、総合点はかなり高いと思います。
これ↓です。
古着
新品も良いですが、やはりモッズコートは一度古着にも挑戦してほしいアイテム。
古着独特のスレやクタり感のあるモッズは、女性受けが悪いことを除けば、雰囲気抜群でめっちゃかっこいいです。
今では超希少なXSサイズですら、着るとダボダボなサイズ感ですが、それが逆にカッコ良い。
ガバッと羽織って黒スキニーで締めれば、Vラインのモッズスタイルの完成です。
Photo by WEAR
作りたいスタイルに合わせたコート選びを
いかがでしたでしょうか。
細かく見ればここで挙げた以外にもコートはあるかもしれませんが、とりあえずはこの6種類を押さえておけば大丈夫です。
一口にコートと言ってもその種類は様々です。
自分が作りたいスタイルに合わせて上手にコートを選んでみてください。
秋冬はファッション的にも楽しい季節。
カッコ良いコートを着て、思いっきりおしゃれしましょう!