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SONYヘッドフォン「WH-1000XM2」レビュー – 手に入れたのは持ち運べる自分だけの”書斎”

カチャッと扉を開けると壁一面に広がる本棚。お気に入りのオフィスチェアをくるりと回転させゆっくりと腰掛け、パチンとデスクライトの電源を入れる。淹れたてのコーヒーを一口飲んだら作業開始。目の前にある四角い出窓から見える風景に、変わる季節を感じながら、1人集中して仕事をこなす。

「自分の書斎を持つ」というのは男が抱く究極の理想の1つ。誰にも邪魔されない自分だけの集中空間が欲しい、そう思ったことがある人も多いのでは。

例に漏れずぼくもそんな夢見がちな男子の1人。ところがひょんなことからぼくは自分だけの”書斎”を手に入れてしまったのです。

これがぼくだけの持ち運べる書斎。SONYのノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM2」です。

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SONY ノイズキャンセリングヘッドフォン「WH-1000XM2」

少し大げさな書き出しから始めてしまいましたが、今回は2ヶ月ほど前に購入したSONYのワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM2」をご紹介。

WH-1000XM2は同じくSONYのノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-1000X」の後継モデルとして、2017年10月7日に発売されたばかりの製品。

製品の特徴はなんといっても業界最高クラスを謳うノイズキャンセリング性能。周囲の雑音をシャットアウトし高音質な音楽に浸ることができる、SONYのオーディを技術を詰め込んだヘッドフォン。

ぼくは昔からシングルタスク派の人間で、何かに集中したいときはそれ以外のノイズを極力減らしたいタイプ。特に考えごとをしている時に日本語が耳に入るのが苦手で、その度に自分の思考がプツプツと途切れてしまうんです。

そんな性格なので前々からノイズキャンセリング機能を持つヘッドフォンは気になっていた製品の1つでした。そんな折、SONYから人気モデルの新製品が発売されたということで購入してみました。

実売価格が4万円近い高価なヘッドフォン。それでも2ヶ月しっかりと使ってみた感想として、値段相応の価値がある製品だと感じました。

ここからは外観デザインから使い勝手まで細かくご紹介していきたいと思います。

 

スッキリとスマートな印象の外観

ヘッドフォンというとちょっと派手なイメージがありましたが、WH-1000XM2は余計な装飾を削ぎ落としたミニマル・スマートなデザイン。

グレートーンを基調としたブラックに落ち着いた光沢感を放つ本体の質感はどこか知的なイメージを連想させます。まさにこだわりのある大人のために作られたヘッドフォン。

操作ボタン・外部インターフェースはヘッドフォンの耳あて下部に集中。それぞれの配置、機能は以下の通り。

  • 電源 / Bluetooth接続ボタン(左耳あて部)
  • ノイズキャンセリング切り替えボタン(左耳あて部)
  • ステレオミニジャック(左耳あて部)
  • micro-USB充電ポート(右耳あて部)

本体にある物理ボタンは2つだけなので、操作に迷うことはほとんどありません。

持ち運び用のキャリングケースも付属。当初は家での使用をメインに考えていましたが、折りたたむと案外コンパクトなので集中したいときはバッグに入れて持ち運ぶことも多いです。

 

全ての音域において臨場感あるサウンド

肝心の音質に関しては期待以上の出来だと感じました。それほどオーディオに明るい訳ではないぼくは、これまでなんとなく「ヘッドフォンはカナル型よりも遮音性が低いから、音に深みがなさそう」と思っていました。

でも実際にWH-1000XM2で音楽を視聴すると、臨場感あるその音質に驚きました。中低音はダイナミックに耳を揺らし、高音域も繊細なサウンドを解像度高く伝えてくれます。

特に低音では迫力ある音圧が感じられ、購入前に漠然と抱いていた「ヘッドフォン=スカスカした音」というイメージは無知なぼくの全くの勘違いだと分かりました。

ハイレゾ相当の高音質を楽しめる音声技術

WH-1000XM2の高い音質性能は、ハイレゾ相当の音質を再現する2つの技術にあります。その技術が下記の2つ。

  • LDACコーデックに対応していること
  • DSEE HXという技術を搭載していること

詳細な技術内容はぼくも分かりませんが、これらをぼくなりに簡単に解説したのが下の図になります。

簡単に要約するとハイレゾコンテンツを劣化を抑えてBluetooth転送しハイレゾ相当の音源にするのがLDACコーデック、MP3のコンテンツをアップスケールしてハイレゾ相当の音源にするのがDSEE HXという技術です。

  • LDACコーデック:高音質な曲は、なるべく高音質を保って聴ける
  • DSEE HX:音質そこそこな曲は、高音質に変換して聴ける

それぞれ一言で簡潔に表すとぼくはこんな風に理解しました。これらの技術のおかげで、上で書いたようなあらゆる音域において臨場感あるクリアなサウンドを実現しています。

 

ノイズキャンセリング性能

そしてWH-1000XM2の目玉でもある業界最高クラスのノイズキャンセリング機能。この機能を期待して本製品を購入しましたが、まさに期待以上の性能で大満足です。

ヘッドフォンをセットして電源を入れると「Power On」というナレーションと共に、ノイズキャンセリングがスタート。その刹那「スッ」っと周囲の音がかき消され、静寂に包まれます。これを初めて体験したときは衝撃でした。

「ヘッドフォンで耳を覆ったら、そりゃ周りの音は遮断されるでしょ?」と思った方。そんな方はぜひヘッドフォンを完全に装着した状態で、電源ボタンをオンにしてみて下さい。電源オフの状態でヘッドフォンを装着しているのと比べると、明らかに周囲の音が聞こえなくなる(キャンセリングされている)のが分かると思います。

このノイズキャンセリング機能のおかげで自宅でも外出先でも、いつでも自分だけの集中空間を作り出すことができます。まさに持ち運べる自分だけの”書斎”を手に入れた感覚です。

さらにBluetoothでプレーヤーと接続してさえいれば、音楽を流していない状態でもノイズキャンセリング機能を利用可能。ぼくは気分に応じてノイズキャンセリングだけを使って音を遮断してしまうか、歌詞のないインスト系の音楽を小さく流して使うことが多いです。

さらにノイズキャンセリングボタンを長押しすると、ノイズキャンセリングオプティマイザーが開始。その時の環境音を解析して最適なノイズキャンセリングを調整してくれます。

もっとも周囲の音を全く完全にゼロにできるかというと、そうではありません。隣の人の話し声がなんとなく漏れ聞こえたり(会話内容までは分からない)、自分の手元のキーボードのタイプ音は聞こえてきます。

体感としてはノイズキャンセリングだけだと全ての音のボリュームが70%ほど小さくなるような感覚。さらに音楽を再生すると90%ほどの外部音は聞こえなくなります。完璧ではないにしても使うか否かで作業への没入度は段違いです。

ただこれこそがぼくがWH-1000XM2を書斎と表現するゆえん。書斎も全ての音を遮断する訳ではなく、家人の会話が漏れ伝わったり、「夕飯ができましたよ」と呼ぶ声が聞こえたりするもの。

周囲と緩やかに繋がりながらも自分のプライベートを確保するという点を考えると、防音室というよりもやはり書斎のイメージが近いのかなと感じました。

 

タッチ操作

WH-1000XM2は音質・ノイズキャンセリングといった性能もさることながら、操作性もシンプルで優れています。

右のハウジング(耳あて部)はタッチセンサーパネルになっており、タッチやジェスチャによって各種操作が可能になっています。

  • ダブルタッチ:音楽の再生 / 停止
  • 前後へスライド:曲送り / 曲戻し
  • 上下へスライド:音量アップ / ダウン
  • 長タッチ:Siri起動
  • 手でハウジングを覆う:アンビエントサウンドモード

再生 / 停止、曲送りや音量操作はもちろんのこと、長タッチでSiriが起動するのも地味に便利。

作業中に「次の予定は?」「今日午後の天気は?」と聞くことで作業の手を止めずに情報を入手できます。ヘッドフォン本体にマイクも付いているのでiPhoneが近くになくても声で操作可能です。

さらにハウジングを手で覆うと起動するアンビエントサウンドモードは、音楽を再生しながらマイクで外音も取り込める機能。とっさに人から声を掛けられた際にヘッドフォンを外すことなく対応することができます。

ただアンビエントサウンドモードは確かに便利なんですが、手で覆ってから外音を取り込むまでに1.5秒ほどのラグが生じるのが気になる点。とっさの状況にスムーズに対応するにはもう少し切り替えが機敏になって欲しいなと思います。

 

ロングライフバッテリー

WH-1000XM2はワイヤレスながら連続再生時間が30時間と、バッテリー持ちが優秀なのも気に入っている点の1つ。

ぼくは小型のワイヤレスイヤホンも使っていますが、バッテリー持ちが悪さがネックで3,4時間使うと充電切れを起こしてしまうものも多々。

このヘッドフォンは1度満充電すると1週間ほどは充電する必要がないので、朝慌ててバッグに放り込んで外出先で充電切れということがほとんどなくなりました。

 

側圧が苦手な人は注意が必要

ここまで賞賛してきたWH-1000XM2ですが、個人的に使用上気になった点が本体の側圧が強いこと。

イヤークッション自体は柔らかいのですが側頭部を抑え込む力が強く、ぼくは長時間装着していると頭が痛くなってくることがありました。

WH-1000XM2を購入後、ノイキャンヘッドフォンとして検討候補に挙がることの多いBoseのQuietComfort 35もお店で軽く試着してみましたが、あちらの方が側圧は弱めで長時間付けても疲れなさそうでした。

もっとも個人的には側圧が強いぶん、頭へのフィット感や音楽への没入感、ノイキャン性能などはBoseよりもSonyの方が優れているように感じました。快適性を取るか性能を取るか、この辺りはトレードオフの関係になってきそうです。

 

質の良い時間を買うという投資

特段オーディオ機器にこだわりのないぼくが今回4万円ものヘッドフォン購入に踏み切ったのは、これが日々の時間の質を高める投資だと感じたから。

人に与えられた時間はみな等しく1日24時間。この中で自分の生産性を高めるには、時間の質を高めていくしかありません。自分が集中状態に入れる環境を常に手元に置いておくために、ぼくはSONY WH-1000XM2を購入しました。

手元のiPhone、Apple Watchを操作して生まれる集中空間。これがぼくの書斎です。

 

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