大人の階段を3足飛びくらいで登った気がします。
昨年末くらいから「良い革靴が欲しい…」と毎晩うわごとのようにつぶやいていた私。
しばらくはその物欲をこの辺りの記事へと昇華させ、なんとか封じていました。。
しかしそれも束の間、とうとう我慢できずに手当たり次第革靴を物色する日々。
そして色々と悩み考えた末、ついに先日一足の極上靴を購入しましたので、ご報告します!
J.M.WESTON 定番Uチップシューズ #641 Golf
今回購入したのはフランスが誇る名門紳士靴ブランド「J.M.WESTON」
ウェストンの中でも#180 ローファーに並ぶ定番のモデルである#641 通称ゴルフです。
形はオーソドックスな外羽式のUチップシューズ。
Parabootのシャンボードとよく比較されることの多い、カジュアル靴です。
ぼくにしては、というよりほとんど誰にとっても安くはない値段のゴルフ。
清水の舞台からマントルを超えて反対側のブラジルまで飛び降りる気持ちで購入しました。
きっかけはサイドゴアブーツ
これまでカジュアルに履ける革靴をあまり持ってなく、これまではChurch’sのSHANNONに頼りっきりでした。
日々のコーディネートを更新している「Today」のコーナーでもChurch’sはよく登場しています。
本格的に冬に向けて革靴でも買おうかと、物色していた時に出会ったのがJ.M.WESTONの#705 サイドゴアブーツ。
格好良いなーと思いながら、記念試着(よくやります)させてもらった瞬間、あまりの格好よさに衝撃を受けました。
つま先から履き口にかけての立体的な革の作りや、つま先に丸みをもたせたエッグトゥのディテールなど、とにかく一目惚れ。
また試着させてもらったウェストンのスタッフの方が非常に博識で、革靴全般からウェストンの特徴から製法まで様々な話を聞くうちに完全に欲しくなってしまいました。
J.M.WESTONのサイドゴアブーツ、約15万円。
その高値に買うはずがないと思ったが故の記念試着のつもりが、あれ?なんか数ヶ月先までの収支計算し始めてるぼく。
もう買いますの「買い…」まで喉から出かかっていたのですが、よく考えるとその時が12月の終わり頃。
いまサイドゴアブーツを買っても履ける期間が短く、革靴不足という当初の悩みが解消されないということで購入を見送りました(今年は)。買わないで正解だよね(今年は)。
サイドゴアブーツを買うなら、一度はウェストンのものを履いてもらいたいです。まじで格好良いので。
ゴルフの抜群のフィッティングにやられた
サイドゴアブーツのことがあったので、今回は使いやすくてオールシーズン履けるものにしようと、やっと方向性が見えてきました。
そこでシンプルで使い回しの効きそうな靴ということでParabootのミカエル、Edward Greenのカドガン、J.M.WESTONのゴルフなどが候補に。
一通り試着して最後にゴルフを履いたんですが、噂に聞くようにフィッティングが抜群に良く、まさに足に吸い付くような感覚。
それまで履いていたChurch’sがブカブカに感じるほど、足にぴったりでした。
スタッフの方曰く、足型や甲の高さなどによって合う合わないがあるが、ぼくの足はゴルフに合いやすかったとのこと。
すでにサイドゴアの時点でスタッフの方と色々話して、J.M.WESTONというブランドに完全に心が寄っていたこともあり、果たしてゴルフ購入の意思が固まった次第です。
そこからは細かなサイズ合わせ。
ちなみにJ.M.WESTONでは最初にまずこのような器具で足の大きさを図ります。
ウェストンは幅広いレングス・ウィズ展開があるので、細かいサイズ合わせを慎重に行っていきます。
いろいろ試した結果7Dか7Cのどちらかということに。
7Dは小指あたりにやや圧迫感を感じるものの、この程度なら履いているうちに伸びていくとのこと。
次に念の為に7Cを履いてみると、足が締め付けられるほどのサイズ。
ウェストンは昔からかなり小さめのサイズを、少しずつ履き慣らしてジャストサイズまで育て上げるいわゆる「修行期間」があると言われています。この修行期間は1年から長くて3年ほどかかる人もいるとか。
ただスタッフの方に聞いたところ「今はそこまで極端なサイズは積極的に提案していない」とのことでした。
むしろゴルフというものに先入観がないのであれば、やや小さめくらいを選ぶことをオススメされ、無事7Dサイズを購入。
ガンガン歩ける通称「ジャーナリスト・シューズ」
ウェストンのゴルフはレザーソールではなく、リッジウェイソールというラバーソールが使われています。
耐久性、耐水性の良さ、グリップ力に定評あるソールで悪路でも安定した歩行が可能。
アッパーに使われている革は多くの油分を含んでいるので、多少の水なら心配することなく履けちゃいます。
J.M.WESTONは靴の製造メーカーでありながら、1980年代に革メーカーの老舗デュプイ社を買収し自社で保有している数少ないブランド。
これによって質の良い原材料の供給を安定的に行うことができるほか、革の鞣しから靴の製造までの工程を一貫して自社で行うことができます。
歩行に適したソール、雨に強いアッパーなどからゴルフは通称「ジャーナリスト・シューズ」と呼ばれています。足が命のジャーナリストにうってつけの靴ということですね。
キルトも一緒に購入!
今回一緒にシューレースに取り付けるキルト(羽飾り)も購入しました。
ゴルフのシンプルで端正な顔も好きなんですが、いろんなコーディネートに合わせて履き回せるようにと思い、この際なので買っちゃいました。
うん、キルトをつけた姿はそれはそれで可愛らしくて良い。。
撮影中に格好良くて何度かため息が漏れたのはここだけの話。
フルレングスの時は足元がうるさくなっちゃいそうなので、クロップドパンツの時なんかに使いたい。
ワイドパンツをロールアップしてキルト付きのゴルフなんて、良さそうです。
キルトはゴルフの色に合わせて各種用意されているだけでなく、数十種類のサンプルから自由にカスタムオーダーすることも可能。
あえて色を変えてコンビシューズっぽくするのも楽しそう。
買った靴は持ち帰り前に磨いてくれます
ちょっぴり嬉しかったのはこれ。
試着を終えて購入すると、持って帰る前にスタッフの方が1足ずつブラッシングとクリームでお手入れをしてくれます。
今回はお手入れの方法を学ぶ意味も込めて目の前で作業を見せてもらいました。
手早く丁寧に磨きあげていくと、新品の革でも驚くほど光沢が変わってくるのが分かります。
この作業をすることで「お店で売ってる7Dサイズのゴルフ」から、「自分のゴルフ」に変わるような気がしました。
高級靴では普通のサービスなんでしょうか。
自分の購入した靴を自分のためだけに磨いてくれる、とても良い儀式だと思いました。
改めて革靴の手入れの重要さを実感し、クリーム塗布用のブラシとウェストンのブラッククリームを購入しました。
大切に履きたいと思います。
サイドゴアブーツよりは安いといえども、それでも十分すぎるほど高価な靴。せっかく色々と試行錯誤の上で決めて購入した靴なので、長く大切に履き込んでいきたいと思います。
今回のゴルフ購入をきっかけに、手入れなどについても少しずつ学んでいきたいと思っています。また有益な情報があれば記事にしますね。
J.M.WESTONゴルフの履き慣らし記録をはじめました
万力締めと呼ばれるほど履き慣らすのに苦労するJ.M.Westonのゴルフ。そんなゴルフを履き慣らしていく過程を記事にしています!
- [1日目の記事]J.M.WESTON #641 GOLF 履き慣らし記録【1日目】
- [2-3日目の記事]J.M.WESTON #641 GOLF 履き慣らし記録【2-3日目】
- [3ヶ月目の記事]J.M.WESTON #641 GOLF 履き慣らし記録【3ヶ月目】