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普遍的な価値を持った日常の制服。Itheのブレザージャケット

今でこそデザイナーズブランドの服をよく着ているFukulowですが、大学時代はどっぷりと古着に傾倒していた時期がありました。

ぼくが古着を好きな理由の1つが、何十年も前に作られたはず古着に服の普遍的な価値を見出すことができるから。

なんとなく「昔の服=古臭い」という印象がありますが、きちんとセレクトされた古着を実際に羽織ってみるとこれが不思議と古臭くない。手持ちの服と合わせると、むしろ今っぽいスタイルになるということがよくあります。

「新しいものが良い」という基本原則があるファッションの世界。その中で数十年もの時を経た今でも良いなと思える魅力。これこそが服の普遍的な価値だとぼくは思います。

そんな服の普遍的な価値を現代流に更新しながら服を作るIthe(イザ)」というブランドがあります。今回はItheでこの春購入したジャケットをご紹介。

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「日常の制服」を目指すIthe

Itheは暮らしの中に当たり前に存在する、普遍的なデザインと機能性をもったプロダクトを「日常の制服」と定義し、そうした服を展開するファッションブランド。

具体的には普遍的な価値を持った古着をサンプリングし、型紙から細かな装飾までを忠実に再現して作り販売しています。

古着をサンプリングして現代的に解釈した服というのは多くありますが、Itheの服は「デザインしない」ということのがコンセプト。

服の新しい形をつくるのではなく、収集・トレース・編集をデザインだと捉えてブランドテーマである「日常の制服」という世界観を作っている、少し変わったブランドです。

実際にどういう服作りを行なっているか、公式ブログの「セレクトとトレース」という記事を読めば理解しやすいと思います。

店舗を持たず、受注生産が原則

ぼくが始めてItheのショールームに足を運んだのは2017年の11月。Itheは常設の店舗を持たず、毎シーズン定期的に展示会を開催しています。

過去シーズンの在庫がある商品以外は原則として受注生産。11月にショールームを訪れた際に春物のジャケットをオーダーし、3月に届きました。

 

Brooks Brothersをサンプリングしたブレザー

オーダーした服はこんな箱に入れられて到着。これも実際に学校で学生服を入れる箱として使われているものだとか。日常の制服を掲げるItheのユーモアある梱包です。

今回ぼくがオーダーした服は「No.14 BB Blazer jacket」というモデル。古着のBrooks Brothersのブレザーを収集し、型を丁寧にサンプリングして作られた2ボタンジャケットです。

やや太めのラペルやゆったりしたアームホール、左胸のラウンドしたパッチポケットなど、ブルックスブラザーズらしいトラッド感が細かなディテールに現れています。

トラディショナルなブレザーにはパイピングや大胆なステッチが入る襟の縁部分。Itheのジャケットはそうした名残を残し、細かな同色ステッチで縁取りされています。

両サイドのポケットもフラップ付きのパッチポケット。スポーツジャケットの一種に分類されるブレザーはカジュアルなシーンにも使いやすいです。

そんなカジュアルなブレザーをモチーフにしながらも、今っぽさを感じさせるのはジャケットの生地感。

目の細かいブロード生地を使うことで、本来カジュアル寄りなブレザーを品のあるジャケットへとドレスアップしています。

個人的な予想ですがサンプリング元となったオリジナルは多分もっとアメトラ色強い、ダッドな印象だったんじゃないでしょうか。

オリジナルのディテールを忠実に再現しながらも、Itheによってデイリーウェアとして使いやすく再構築されています。

 

オンオフ問わずに使いやすいジャケット

Coordinate Item
  • Jacket:Ithe
  • Shirt:MAISON KITSUNE
  • Pants:UNIQLO
  • Shoes:J.M.WESTON
  • Glasses:Ermenegildo Zegna

早速Itheのジャケットを着てコーディネートしてみました。この日は打ち合わせがあったのでシャツと合わせてスタイリング。

全体的にゆとりあるシルエットや短すぎない丈感など、きれい目な印象を残しながらもリラックスして着れるジャケットです。

この日はワイドデニムをでしたがチノパンや、太めのカーゴパンツなどと合わせてもハマりそうです。

昔はパリッとした大人っぽいジャケットが好きでしたが、年を重ねるにつれて柔らかさや丸さがあって余裕を感じさせるジャケットが使いやすいなと思うようになってきました。

キメすぎず、でもカジュアル過ぎない。そんなちょうどよい塩梅のジャケットって意外と少ないもの。伝統的なディテールを今っぽく編集した、Itheらしい良さが出ているアイテムだと感じました。

沢山着て、長く使っていきたい1着です。

 

デザインしない日常の制服というコンセプト

Itheのように歴史ある古着をサンプリングして服を作ることは結構よくあること。Maison Margielaのジャーマントレーナーしかり、ハイブランドでもよく見られるアプローチです。

Maison Margielaのジャーマントレーナー(画像引用:Amazon

ただ多くのブランドはそうした古着の普遍的な価値を抽出しながらも、そこに自身の世界観を織り交ぜて服を作ります。ドリップしたコーヒーをベースに、独自のフレーバーシロップで至高のキャラメルマキアートを作るようなイメージ。

Itheも古着の価値を抽出するところまでは同じですが、そこに余計なデザインを挟まず現代的に編集するのみ。例えるならドリップしたコーヒーにお湯を加えて飲みやすいアメリカンコーヒーを作るような。

デザインソースは同じながら、出てくるものがハイブランドとItheとでは全く異なるのが面白いと個人的に感じました。

滔々と小難しそうに語ってしまいましたが、何も考えずにただ羽織るだけで格好良く、かつ日常使いしやすいのがItheの魅力。

展示会の日程はブログにて随時更新されるので、ぜひ一度袖を通してみてください。

-SHOPPING JOURNAL-
  • Item:Tailored Jacket / Ithe
  • Shop:Ithe
  • Price:¥48,000 w/o Tax
 

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