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超基本!革靴の磨き方を写真付きで、分かりやすく解説します!

男性ならオンオフ問わず何かと履く機会が多い革靴ですが、みなさんは自分の革靴をきちんと手入れしてますか?特に革靴はフォーマルさが要求される場で履くことが多いかと思いますが、その靴汚れてしまっていませんか?

「おしゃれは足元から」とよく言われるように、せっかくスーツやジャケットでビシッと決めても、靴がくたびれているとどうにも締まりません。

ぼくも今まではそれほどきちんと手入れができていなかったんですが、1足=月収くらいの高級靴を購入したのをきっかけに色々と勉強しました。というわけで今回は靴のプロに教わった革靴の基本的なお手入れ方法を紹介します。

革靴の手入れは人によって様々な手法やこだわりがありますが、今回は最もオーソドックスな方法をご紹介します。一度やると見違えるほど靴がピカピカになって、楽しくなってきますよ!

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今回手入れする靴はこれ!

最初に手入れをする靴のビフォーを簡単に見ていきましょう。
今回はお気に入りのJALAN SRIWIJAYAのストレートチップを磨いていきます。

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ちなみに今回解説するのは最も定番である「表革の黒い革靴」のお手入れ方法。
リクルートスーツやビジネススーツなどに合わせる、一般的な革靴ですね。
スエードやクロコなど素材が違うものは基本的には今回のお手入れ方法は適していませんのでご注意を。

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これが磨く前の状態。ずいぶん手入れしてないので、革のツヤがくすんでしまい、シワも目立ちます。
またつま先から甲の部分にかけて、うっすらかすり傷みたいな線が入ってしまっています。

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トゥの部分も雨によりデコボコのムラが出てしまっています。

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ソールの底の部分に注目。染料がとれて木の色がむき出しになってしまっています。

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かかとも擦れによりうっすらと染料が白くなっているのが分かります。
ボロボロとまでは言いませんが、やはり履いていると自然と汚れや擦れなどがでてしまいます。

これを今からキレイにしていきますよ!

 

手順1.準備するもの

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まずは靴磨きに当たって準備するものをご紹介。必要なのは写真の6アイテム
「一気に6つも揃えるの…」と思いますが、どれも安いし一度買ったら少なくとも半年以上使えるものばかりです。
1つずつアイテムを紹介していきます。

①馬毛ブラシ

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革靴の必需品。革靴の素材や色に関わらず、何はともあれ1つは持っておくことをお勧めします。
革靴についたホコリを払ったり、靴に塗ったクリームを馴染ませつつ伸ばしたりするのに使います。

革の表面を傷つけないよう、柔らかい馬毛のものを選んでください。
1つ1000円ちょっとくらいで買えます。ぼくが使っているのは以下のやつ。

②豚毛ペネトレイトブラシ

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こちらは豚の毛を使った小さいブラシ。
クリームを瓶から取り、靴全体に塗りこむのに使います。

後述するようにお手入れの際には黒いクリームと、無職のクリームの2種類を塗り分けるのでそれぞれに合わせて1本ずつ持っておきましょう。2個で1200円くらいの価格。

③革靴用クリーム(黒)

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靴に塗って水分を補給したりツヤを出したりするクリーム。靴墨とも言います。
黒い革靴には黒いクリーム、茶色には茶色のクリームと手入れする靴に合わせて用意してください

ぼくはJ.M.Westonで靴を買った際に一緒に買いましたが、特にブランドにこだわる必要はありません。
老舗メーカーのモゥブレイを選べば間違いないかと。1つ約1000円です。

④革製品用デリケートクリーム(無色)

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こちらは無色のクリーム。
手入れの際は毎回色付きのクリームを使うのではなく、基本は無色クリームで3回に1回くらいで色付きクリームと使い分けて使うと良いです。詳しくは後述。

このモゥブレイのデリケートクリームは革靴用というより革全般に使えるクリームで、使い勝手が良いことで有名。
革靴でも財布でも野球グローブにでも、革だったらとりあえずデリケートクリームを塗っておけばOKなスグレモノです。
1つ1000円くらいなので、持っておいて損はありません。

⑤クロス(布)

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革靴の汚れを拭き取るための布。柔らかい素材のものであれば、古着のTシャツとかでもOKです。
ぼくはとりあえず1枚150円くらいで一番安いコロンブスのものを使っています。

⑥革靴用クリーナー

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革靴の汚れを洗い落とす洗剤。化粧落としみたいなイメージですね。
ぼくはモゥブレイのものを使っています。小さいサイズのものだと600円くらい。

だいたい革靴のお手入れ関連はモゥブレイのものを買っておけば、無難で間違いないです。

 

手順2.靴紐を外してシューツリーを入れる

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まずお手入れする際は靴紐を全て外してください。
わざわざ紐を抜いてまた通すのは面倒ですが、靴紐部分は革靴でも特に人目につく部分。キレイに磨くためには多少手間ですが外すのがベターです。

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そしてお手入れ中は基本的にシューツリーを装着したまま作業を行ってください
こうすることでシワがキレイに伸びた状態で手入れできるので、クリームの塗りムラを防げます。

そもそもシューツリーを持ってないという方。革靴はシューツリーを入れるだけで寿命が1.5倍は伸びます。
長い目で見ると節約になるので、ぜひシューツリーを使ってください。安いものだと木製でも2000円以下で買えますよ。

 

手順3.ブラッシングでホコリを落とす

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紐を外してシューツリーを入れ、準備ができたらまずは馬毛ブラシで靴全体をブラッシング。
ホコリや大きな汚れなどをこの状態で払っておきます。

 

手順4.クリーナーで前回のクリームや汚れを除去

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あらかたホコリを取り払ったら、クロス(または古着など)にクリーナーをなじませ、革靴の表面を拭いていきます。
クリーナーはブラッシングでは取れなかった汚れや、前回のクリームなどを洗い落とすために使います。いわば人でいうところの化粧落としのようなもの。化粧を落とさず毎回塗り重ねていくと、大変なことになりますよね。

布全体を適度にクリーナーで湿らせて、拭き上げていくイメージです。

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クリーナーつけて拭くと、クロスがこんなに真っ黒に。靴って思っている以上に汚れているんですよ。

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クリーナーで拭き終わった状態の革靴。油分が落ちてツヤがなくなりパサパサな状態です。

 

手順5.クリームを塗布

次はいよいよクリームの塗布。革靴の化粧の時間です。
冒頭では無色のクリームと黒色のクリームの2種類を用意すると書きましたが、基本的には無色のクリームを塗り込んでいけばOK。
色付きのクリームはお手入れ3〜4回に1回くらいの頻度で、革に擦れなどが目立つようになってきたら使うようにしてください。

色付きクリームは表面の色を調整するのに役たちますが、塗りすぎると革本来の色の風味を損なってしまうからです。
平日はナチュラルメイク、休日はよそ行きメイク的な使い分けです。

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今回は時期的にそろそろ色付きの頃だったので、黒の色付きクリームで説明していきますが手順は色なし/色付きで同じです。

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まずは豚毛のペネトレイトブラシにクリームをごく少量とります
上の写真を見てもらえば分かりますが、本当に少量で大丈夫です。足りなければ都度継ぎ足していきましょう。

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ブラシに少量取ったクリームを革に塗り込んでいきます。
この時ブラシを円状にくるくる回転させながら、ムラのでないよう塗っていってください
靴の縫い目で囲われた部位ごとに、クリームを薄く伸ばしながら塗っていくイメージです。

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忘れがちなのがソールやコバ(革とソールの間にある溝)部分。ソールもレザー素材なので、ここも塗り残しがないようしっかり塗っていきます。
こうした細かい部分はペネトレイトブラシがあれば、隅々まで楽に塗っていけます。

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キレイにクリームを塗り終えた状態がこちら。
クリーナー後に比べると油分を含んでいるので、しっとりとしたツヤが増しています。

ただこの状態はまだ美しいとは言えません。どれだけ薄くキレイに心がけてもクリームが厚塗りだったりムラがでているのでどちらかというと「ベタベタしている」というのが正直な感想

 

手順6.ブラシで余分なクリームを払い、馴染ませる。

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この最後の工程が最も重要かつ楽しい部分です。
手順3で全体のホコリを払うのに用いた馬毛のブラシを再び使い、クリームを塗った状態の靴を素早くブラッシングしていきます。

強く押し付けたりはせずあくまでソフトタッチを意識しつつ、素早くブラシを「サササササッ」と動かします。優しく表面を撫でるようなイメージで。

そしてブラッシング後の革の表情がこちら!
どうですか、上品かつ艶(なまめ)かしいツヤで、先ほどとは大違いです。

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ここまでできれば、靴紐を戻して完成です!

 

良いものを長く使おう

きれいなツヤを取り戻したほか、染色のムラや擦れなども色付きクリームを使うことで目立たなくなりました。

DSC01683 のコピー

かかと部分の色の擦れはほとんど分からなくなるくらいまで隠すことができています。

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ソール底の染色剥げも、多少色を加えて全体にうまく馴染ませました。

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両足とも手入れし終わりパチリ。やっぱり艶やかに光る革靴は格好良い…

文章にすると長くなってしまいましたが、手順さえ覚えれば両足で20分もあれば終わる作業
ちゃんと靴を磨いている人ってそんなに多くない気がしますが、月に1度やるだけでも靴の寿命は大きく伸びますし、履いた時の自分の気持ちもキリッと引き締まる思いがします。

特に革製品は使うこむほどに味わいが出て価値が増していくもの。
安いものを買って履き潰していくのもいいですが、良いものを買って長く育てていくのも気持ちいいですよ。

今週末は一度革靴の手入れをしてみませんか?

 

この記事で紹介した道具







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