庶民感覚なのかもしれないけど、物を買う前に自分で色々と比較したり下調べするのがすごく好きで。縦軸に比べる物の名前をずらっと書いて、横軸には比較する上でだいじなスペックを書き出す。その表を埋めながら「どれがいちばん自分に合っているかなー」と、机上の空論をこねくり回している時間って楽しくないですか?
“物の価値”というとついついそれを買って使った後の話を考えちゃうんですけど、こうやって比較することを楽しんでいる以上、買う前の物の価値っていうのもあると思うんですよね。正確に言うと物自体ではなくて製品ジャンルの価値かな。市販の飲料水を比較しても面白くないけど、フィルムカメラを比較するのはすっごく楽しいじゃないですか。(ぼくだけ?)そう考えると、フィルムカメラはジャンルとして価値の下駄を履いている状態なんじゃないかなーと。
飲料水の比較はつまらないと書きましたが、そういえば静岡のサウナの聖地「しきじ」には、しきじの水と市販の飲料水の成分比較をした表が大きく貼ってあります。多分それってその比較表を見て楽しいと思う人がいるからだと思うんですけど、全然分からない(笑)人の価値観は本当に多様で、だからこそ面白い。