京都の観光地で人に勧めるなら間違いなくここかな。
本日もDRESS CODE.をお読みいただきありがとうございます!
当ブログを運営するFukulow(@yuta_black)です。
先日、お休みを利用して京都旅行へ行ってきました。
Fukulowは関西出身のため、小中高のイベントで京都の有名どころはある程度訪れたことがあります。
今回はマイナーな所へ行きたいなぁなんて思い、現地で移動中にタクシーの運転手に聞いてみたところ、紹介されたのが雲龍院というお寺。
ここがあまりにも大当たりだったので今回ご紹介いたします!
マジで京都に行く機会があればみなさん訪れてみてください!
ガイドブックには載らない写経道場
今回皆さんに紹介したいのが雲龍院という写経道場の寺。
タクシーの運転手曰く「ガイドブックに載っていないのはもちろん、今日いまから行っても観光客は1人くらいしかいないようなお寺」とのこと。
なんだか面白そうなので、勧められるままに車を走らせて雲龍院に向かうことにしました。
雲龍院へのアクセスは京都駅から1駅の東福寺駅から歩くこと20分くらい。
東福寺駅からお寺への道は坂道が多いので、駅からはタクシーを使うことをお勧めします。
こちらが雲龍院へ続く道。
豪華な鳥居や門などはなく、ただひっそりと道が奥へと続いています。
雲龍院は近くに位置する御寺(みてら:皇室との関連が深い寺)である泉涌寺の塔頭(たっちゅう)として設立されました。
タクシーの運転手さんによると塔頭とは大きな寺の周りに立てられる小さな姉妹寺のようなものだそう。
泉涌寺はガイドブック頻出の人気スポットですが、その塔頭である雲龍院は雑誌等ではほとんど紹介されません。
僕が持って行ったるるぶには、地図の中に寺の名前だけが小さく書かれているだけでした。
美しい庭の作り、静けさに癒される
さてここからは写真を中心に雲龍院の魅力をご紹介します。
とにかく庭の作りが美しくて、見ているだけで心が洗われるような気持ちになります。
入った正面に描かれている龍の絵。
左右見る方向によって表情が変わるらしいです。
蓮華の間という部屋には、庭に面した障子に4つの窓が空いています。
正面から見てもなんの変哲もない窓。
しかし部屋に置かれた座布団の場所から座ってみると、4つの窓からそれぞれ別の景色が見えるんです。
座布団からみた風景がこちら。
左から椿・灯篭・楓・松がそれぞれの窓から見えています。
あえて隠すことによってそれぞれの存在を際立たせるという日本的美感覚の境地。
紅葉の頃だとそれぞれ違ったように色づいてもっと美しいだろうな。
縁側に出て庭の全景を見渡すとこんな感じ。
雲龍院は本当に庭が立派で、これを見るだけでも足を運ぶ価値があります。
こちらは少し広めの部屋。
ここで写経をしていたのでしょうか。
開放感あふれる縁側から柔らかい光が入り込んで、もう何時間でも居れちゃいます。
運転手さんのいう通り、観光客はぼくらの他に2組ほどしかおらず、風に吹かれる木々の葉音だけが部屋に響いていました。
椅子に腰掛けて石に足を置いてマッサージできます。
その椅子から見える風景がこちら。最高か。
何度でも言いますが、庭が最高なんです。
枯山水もしっかりと見ることができます。
こじんまりしたお寺ですが、コンパクトな中に見所が詰まっています。
こちらは皇室関係者専用の門。
そしてこちらが悟りの間と呼ばれる奥の部屋。
悟りの間の特徴は右側に見える丸い形の窓。
これは悟りの窓と呼ばれる窓です。
禅の教えでは、四角は四苦八苦と言われるように迷いを表しているそう。
逆に正確な真円はありのまま自然の姿、偏見のない清らかな姿を指し、悟りの境地を顕わすのだとか。
前に立つと不思議な気持ちになる窓です。
また雲龍寺では拝観料(400円)とは別に500円払うと、自分が気に入った部屋でお抹茶とお菓子をいただくことができます。
ぼくは悟りの間からこの景色を見ながらお茶とお菓子をいただくことに。
雲龍院は大きな庭が1つあり、それを取り囲むように部屋が作られています。
1つの庭を様々な角度から眺めて楽しむ、昔の日本人は本当に粋な感性を持っていたんだとしみじみ。
時の流れを忘れるような時間。
スマホの電源を切ってぜひこの空間を味わってください。
寂然とした空気が、きっと忘れていたこと・大切な気持ちを思い出させてくれるでしょう。
お抹茶とお菓子を食べても大人900円と、非常に満足度が高い観光スポットでした。
雲龍院に行くならこちらもどうぞ
雲龍院のほど近くにある伏見稲荷にも立ち寄りました。こちらの記事では、キツネ型絵馬にフォーカスをあててご紹介しています。
こちらでは和菓子が堪能できる京都のお茶屋さんをご紹介しています。下鴨神社から歩いて10分ほどの場所にあるので観光とあわせてどうぞ。