希少性・機能性・デザイン性など、物の価値を高める要素というのは色々。なかでも「長く使える」というのは、特に高価なものを買う際には重要なポイントではないでしょうか。
ぼくが2年前に購入したカスタムG-SHOCK「DAMUE(ダミュー)」。既存のG-SHOCKのフロントパーツを、オリジナルデザインのシルバー素材で換装した特別な腕時計です。
今回は毎日の使用で傷ついたシルバーを、シルバー磨きキットを使って再び美しく蘇らせたいと思います。
高価な時計だからこそ大切に手入れしてあげると、長く使えて愛着もひとしお。簡単にできるシルバー磨きの方法をご紹介します。
2年使ったDAMUE カスタムG-SHOCK
まずは磨く前の時計の状態はこんな感じ。
2年間気に入って頻繁につけていたこともあり、シルバー部分には小さなものから深く大きなものまで無数の傷が。
シルバーは柔らかい金属なので、大切に使っていても不意にどこかにぶつけてしまい傷が入るのはある程度仕方がないこと。
シルバーの光沢も全体的に当初よりもくすんでいます。個人的にはこのくらいの褪せた表情も好きなのですが、ジャケットと合わせたりすることを考えて綺麗に磨いてあげようと思います。
シルバー磨きに必要な道具を紹介
ここからは自宅でシルバー磨きをする際に必要な道具を紹介します。
今回DAMUE TOOLSという、シルバー磨き道具一式をDAMUEからご提供いただきました。こちらは非売品ですので、代替品を記事の末尾で紹介しています。
ボックスの中に入っているのは下記の3つの道具。
- エタノール液(あれば)
- 研磨剤
- クロス2枚
今回は提供品を使用しますが、道具自体はどれもAmazonなどで安価に手に入るものばかりです。
エタノール液でシルバーを拭きあげる
まずはエタノール液で汚れたシルバーの表面を磨いていきます。エタノール液を適量クロスに湿らせ、優しく全体をきれいに拭きあげます。エタノールがない場合はクロスで丁寧に汚れを拭き取るだけでも大丈夫です。
細かい溝の部分なども意外と汚れが溜まっているので、忘れないように。
裏蓋の部分は直接肌と触れ合うので汗がつきやすい場所。シルバー磨きと一緒にここもきれいにしておきましょう。
エタノールで拭くと表面に白濁色の汚れが浮いて出てくるので、クロスの乾いた部分で磨くように拭きとります。
全体をエタノールで拭くだけで全体の光沢が随分と戻ってきました。日常的な手入れはこれだけでも十分。
拭き終わったクロスを見ると黒い汚れが付着しているのが分かります。目には見えづらいですがこの汚れがシルバーの輝きをくすませていた原因。
研磨剤でシルバーを磨いて傷を消す
汚れを落としたら次は研磨剤でシルバーの表面に付いた傷の処理。処理といっても傷が消えるわけではなく、研磨剤でシルバーの表面を薄く研磨して傷が目立たなくしていく作業です。
今回は固形の研磨剤を使うので研磨剤でクロスを数回擦り、クロスの表面に研磨剤を付着させていきます。
クロスに色が付いたら準備完了。
少しずつ力を入れながら表面を磨いていくと、だんだん傷が目立たなくなってきます。
傷が深い場所は固形研磨剤を直接シルバーに当てて擦ります。やりすぎると局所的に凹んでしまったり凹凸がなくなってしまうので、優しくゆっくり。
最後に研磨剤を付けていない部分のクロスで優しく磨き、ティッシュなどで乾拭きすると、シルバーの表面がツルッと綺麗に。使い始めの輝きが蘇りました。
シルバー磨きで輝きが蘇る
約10分ほどの作業で傷だらけだったDAMUEのシルバーがここまで綺麗になりました。
※スライダーを左右にスライドでBefor/Afterが確認できます。
見比べてみるとこんなに違う。まだ小さな傷はあるものの、深い傷はかなり目立たなくなり、シルバーの光沢も復活。
そして今回、DAMUEのデザイナー自身が着用する腕時計を磨いた画像も提供いただきました。
※スライダーを左右にスライドでBefor/Afterが確認できます。
こちらは4年使用したDAMUEで、シルバー磨きは10ヶ月ぶり2回目とのこと。より丁寧に磨き込んでいるので小傷はほとんど見られません。長期使用でもここまで綺麗になるという目安にしてもらえれば。
お気に入りの腕時計。決して安い買い物ではないですが、きちんとメンテナンスすれば長く愛着を持って使い続けていけるもの。
特にぼくはそれなりの物を安く買って使い潰してしまうよりも、良いものを長く大切に愛し続ける方が好きなタイプ。
今回紹介したシルバー磨きは、DAMUE以外の他のシルバーアクセサリーでも同じ方法で磨くことができます。使い込んだシルバーアクセサリーを自分の手でピカピカにしてみませんか?
動画でも磨き方を詳しく解説
今回は記事だけでなく動画で実際にDAMUEの時計を磨いている様子を収録しました。
細かい磨き方など詳細は動画の方が分かりやすい部分もあると思うので、よければぜひ合わせて観てもらえると嬉しいです!
今回使った道具
今回はDAMUEから提供いただいたシルバー磨きセットを使いましたが、それぞれ下記の商品で同じように代用が可能です。ご参考までに。
クロスは柔らかい布であればなんでも代用可能ですが、キョンセームを使うとより汚れが落ちるとのことです。