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フィルムカメラの魅力。それでもぼくがフィルムで写真を撮りたくなる理由

フィルムカメラを使い始めて約2ヶ月。この2ヶ月の間にLeica M6を買ったりフィルムカメラだけでフォトウォークに行ったりと、その魅力にどっぷりとハマっています。

2ヶ月で撮影したフィルムは20本ちょっと。つい先日も朝から撮影に出かけ、1日で3本フィルムを撮りきりました。

デジタルに比べ不便なことも多いフィルムカメラ。それでもぼくがフィルムで写真を撮りたくなる理由はどこにあるのか。

まだフィルムカメラを初めて間もないぼくですが、そんな入門者だからこそ1つ1つのことを新鮮に感じられるはず。この記事ではぼくが感じるフィルムカメラの魅力をまとめてみます。

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フィルムカメラならでは優しい写り

現像やスキャンによっても異なりますが、フィルムカメラで撮影した写真はデジタルとは写り方が異なります。

ざらりとした独特の粒状感やノスタルジックな色味など、撮影した写真に手ざわり感が残るのがフィルム写真の特徴。

デジタルカメラのように高画素で拡大してもくっきり映るといった解像度こそないですが、見ていてハッとするような感性に訴えかける写真が撮れるような気がします。

 

フィルムによって写りが変わるのが面白い

デジタルカメラのイメージセンサーと違い、フィルムカメラはいわゆるセンサー交換式。装填するフィルムによって雰囲気や色味がそれぞれ異なります。

青の写りがきれいなKodak Ektar 100

温かみのあるKodak GOLD 200

自分の好みや被写体の雰囲気に合わせて、色んなフィルムを探したり使い分けたりする過程もまた楽しいんです。

 

感覚を刺激するマニュアル操作の心地よさ

フィルムカメラの多くはフォーカスや露出合わせにマニュアル操作が必要。

普段からAFやAEに頼っていることが多かったので最初は戸惑いましたが、慣れてくるとこのマニュアル操作が気持ち良く感じてきます。

カリカリとダイヤルを回し、カシャッとシャッターを切り、スチャッとフィルムを巻き上げる。1つ1つの操作をするごとに返ってくる指先の感覚や駆動音が、もう1枚、あと1枚と自分を次のシャッターへと駆り立てます。

 

物としての格好良さ

写りや操作感もさることながら、フィルムカメラは機材それ自体も格好良くて魅力的。

ちょっとレトロなデザインや、必要な機能だけをシンプルに詰め込んだ機能美を感じるディテールなど、持って歩いているだけでなんだか気分が良いです。

 

1枚1枚の写真に重みが生まれる

フィルムカメラは写真を撮るのにもフィルム代と現像代、そしてスキャンやプリント代が掛かります。掛かる費用を計算するとざっくり下記のような感じ。

  • フィルム(36枚撮り):1,000円 / 1本
  • 現像代:600円 / 1本
  • スキャン代:500円 / 1本
  • プリント:40円 / 1枚

撮った写真をWebで見るだけならプリントは不要なので、だいたいフィルム1本で2,100円ほど。36枚撮りなので1枚あたり約58円という計算になります。

これだけ聞くとお金が掛かってデメリットしかないように思えます。

でもこの1枚撮るのにお金が掛かるという重みこそがフィルムのデメリットでもあり、メリットにもなるとぼくは考えています。

1回1回のシャッターに重みを感じるからこそより真剣に被写体を探したり、本当に良い瞬間をきちんと写そうと思えるもの。

そうやって真剣に考えてシャッターを切った写真はやはり、自分にとって愛着のある1枚になります。

プロの方はデジタルであっても当たり前のことかもしれませんが、ぼくのような趣味カメラマンにはこれがほどよいプレッシャーとなり撮影にハリが生まれるのです。

 

失敗がすぐ分からず撮影テンポが良くなる

フィルムカメラで撮影した写真は、現像に出すまで仕上がりが分かりません。失敗が分からないので撮影中は「良いのが撮れた(はず…!)」と思い込むことができ、撮影テンポがよくなります。

これは特に街中でのスナップ撮影の時にその恩恵を実感。プレビューを挟まずスパスパっとストリートスナップをしていると、なんとも言えない高揚感があります。

 

きちんと失敗に向き合える

1つ上で書いた通り失敗はすぐには分からないですが、後からまざまざと失敗を見せつけられるのがフィルムカメラの良いところ。

ポーズはいいけど暗すぎる…

デジタルだとすぐ消してしまうような写真も、現像を経て確実に手元に返ってくるので失敗を直視することができます。

失敗を見れるからこそ悔しくて「次こそ…!」と思えたり、原因を考えて次に活かせたり。そうやって少しずつ満足いく写真を撮れるようになる過程が楽しいです。

暗所・室内は失敗量産しがち

ぼくも現像から返ってきた写真を見ると悔しくなることばかりなので、もっと上手くなりたいなぁ。

 

現像を待つワクワク感がある

上手く撮れた写真も失敗した写真も含めて、撮影してから現像に出して返ってくるまでの待つ時間もフィルムカメラの楽しみ。ぼくは大抵早く見たくて近所のキタムラで1時間仕上げで現像してもらいます。

休日の朝一で現像に出し、待っている間に近所のカフェでゆっくり過ごすこの時間も大好きな時間。フィルムカメラならではの時間感覚だなぁと思います。

 

シャッター数が増える

パーキンソンの法則というのを知っていますか?これは「仕事の量は完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」という人間の行動法則のこと。

少し違うかもしれませんが写真でもこれと同じことが言えるのかなとぼくは思っています。つまりシャッター数は決められた上限数まで膨張するということ。

フィルムカメラは1本につき24枚や36枚と撮影できる上限が決まっています。でも逆にいうとフィルム上限までは撮り切ろうという意識が生まれます。

対するデジタルカメラはシャッター数がほぼ無制限。何枚でも好きなだけ写真が撮れるからこそ、このくらい撮ろうという意識が湧きにくいとぼくは感じました。

結果としてぼくの場合は、フィルムカメラを使う方がシャッター数が多くなりました。

普段からカメラを持ち出すのを躊躇してしまうような人は、フィルムにするとかえってたくさん写真を撮るようになるかもしれません。

 

フィルムカメラユーザー同士の仲間意識がある

「Leicaがお好きなんですか?」「それフィルムカメラ?ぼくも今だにフィルムが好きでねぇ…」

フィルムカメラを使うようになってから、街でこういう風に声をかけられることが増えました。

今の時代フィルムカメラを使っている人は多いとは言えないけど、そのぶん使っている人の間には仲間意識のようなものがあるような気がします。

デジタル主流の時代だからこそ「フィルムカメラの文化を守っていこう」という思いを持っている方が多く、ぼくのような初心者にも色々と親切に教えてくれることがほとんど。

ハードルが高いと思われがちなフィルムカメラ。だけど始めてしまえばリアルでもネット上でも優しい方がいろんな情報を教えてくれます。

初めてのフィルムを撮り終えて巻き取りしないままフィルム室を開けようとした時に、丁寧にフィルムの構造を教えてくれたカメラのキタムラの店員さんには今でも感謝しています。笑

いろんな人に支えられてフィルムカメラライフを楽しめているからこそ、ぼくもこうしてできる限り自分の体験や情報を発信していきたいと思っています。

 

非効率を楽しむ“フィルムカメラ”という選択

不便なフィルムカメラにどうしてここまで魅力を感じるのか。

その理由を丁寧に探ってみて分かったのは、フィルムカメラの不便さ・非効率さは同時にフィルムカメラの魅力の元でもあるということ。なんでも簡単・便利にできる時代だからこそ、ちょっと手がかかるフィルムカメラに惹かれてしまうのかもしれません。

特に趣味というのは結果を求めずその過程そのものも楽しむもの。非効率なプロセスを楽しむフィルムカメラという選択は、案外いまの時代に合った趣味なのかもしれません。

この記事を読んでフィルムカメラについて興味を持ってくれる人が1人でも増えれば嬉しいです。

最近フィルムカメラで撮影した写真をアップするInstagramアカウントも新しく開設したので、よければフォローしていただけると嬉しいです。

 

フィルムカメラに興味を持ったら

フィルムカメラが気になったらこちらの『フィルムカメラ・ライフ』という雑誌を手にとってみるのがオススメ。フィルムカメラの概要から魅力までがギュッと詰まった1冊です。

ぼくもこの雑誌を読んだのをきっかけにフィルムに興味を持ちました。

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数あるフィルムカメラの中から、どれを選べば良いの?という方には『カメラ・ライフ Vol.19』がオススメ。

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